巷で良く言われる事、それは「ソーシャルレンディング」が危ない!危険性が高く、リスクがあると言う事でしょう。
実際、投資にはリスクが付き物なので、そういった噂になるのは理解できるのですが、あまりにも危険だと言われすぎているので、その理由について少し調べてみる事にします。
あまりにも高いリスクなら投資として成り立たない可能性もありますし、すぐにリスク回避に動かなくてはなりません。
当サイトでは、以前にも、【本当は危険で悪質!?ソーシャルレンディングの詐欺と不祥事について】にて、悪質なソーシャルレンディング事業者や、不祥事について触れてみましたが、今回はまた違った視点で見てみたいと思います。
現状、事件後もソーシャルレンディングは投資として成り立っているので、それでもリスクが高いと言われている理由について調べてみました。
もくじ
ソーシャルレンディングにリスクがあり危険性があるのは事実
結論から言うと、ソーシャルレンディングにリスクがある、危険性が高いと言うのは事実でしょう。
しかしながら、投資には何かしらのリスクがあるものなので、仕方の無い部分はあるかと思います。
それらを踏まえても、ソーシャルレンディングにあるリスクに触れられる事が多いのは、過去に問題のあるソーシャルレンディング事業者やファンドがあったからです。
今のソーシャルレンディング事業者に関しては大丈夫だといくら思っても、過去にソーシャルレンディング事業者やファンドが起こした問題と言うものが消える訳ではありません。
やはり一番の問題を考えると【貸し倒れ】の不安感がぬぐえないと言う事でしょう。
どんなに良い事業者であったとしてもファンドが悪いとその可能性は拭えないですし、どんなに良いファンドがあったとし事業者が悪い可能性があり不安感がぬぐえないのは事実です。
ソーシャルレンディングとは?
どんなリスクがあるか?を知る前にソーシャルレンディングとは一体どういったものなのか、そこから知っておかなければなりません。
ソーシャルレンディングとは一体どういった投資なのか?まずはそこから考えてしましょう。
ソーシャルレンディングとは、「融資型(貸付型)クラウドファンディング」とも呼ばれており、企業が不特定多数の出資者から資金を調達するシステムです。事業資金を増やしたい企業と、利息でお金を増やしたい投資家をマッチングさせる事をソーシャルレンディング事業者は行います。
難しい言い方なのかもしれませんが、簡単に言うのなら、投資家からお金を借りることを目的としていて、契約時に定めた利息を支払うシステムと言う訳です。
株式投資に似ている点もあると言えばあるのですが、根本的に違うのはソーシャルレンディングは「サービスを運用するファンドへの投資」と言う事になります。
ソーシャルレンディングは様々な問題が起こってきている
ソーシャルレンディングのシステム自体を悪く言うつもりはありません。
クラウドファンディングの要領で資金を集めて、それで事業が円満に進み、利益を得て、利回りを払う事が出来ると言うシステムは、画期的と言ってもいいですね。
しかしながら、だからこそ、問題を起こすファンドや事業者もいると言う事は知っておいた方がいいでしょう。
別記事で詳しくまとめていますが、ソーシャルレンディング事業者自体が悪質な詐欺をしたり、目的外の用途で資金を作ったり、ファンド側が悪質で最初から返済をする気も無いと言う事件があったのです。
投資だけに言える事ではありませんが、「信用」で成り立つものはあります。
投資する為に自分の資金を預けるようなものなので、信用が無くなると、悪評ばかりが大きくなるのです。
上記でも言っていますが、ソーシャルレンディングのシステム自体は良いものだと思っています。そして悪質では無い事業者もありますし、ファンドもあると言う事は伝えておきます。
ただし、ソーシャルレンディングとは何かを調べる際に、必ず悪評が出てくる。それだけの事件が起こった事があると言うのは覚えておきましょう。
ソーシャルレンディングのリスクとは?
ソーシャルレンディングのリスクについて知るには、実例を知るのが一番だとは思うのですが、それ以外にも投資家が想定していないような危険性があるかもしれません。
どういった所に気を付ければいいのか、代表的なものを調べてみました。
- 貸し倒れになるリスク
- 運用会社の詐欺リスク
- 「担保」の価値が低下するリスク
- ファンドの実体がわからない危険性
特に危険性を感じる部分として、上記の4つの理由が挙げられます。
貸し倒れになるリスク
投資を行った上で、損失となるリスクとして、「貸し倒れ」があります。
貸し倒れとは、【貸したお金が返されないとき「倒された」と言う事があります。貸倒れとは、まさに貸したお金が倒されたり商品の売上代金が支払われないときに使われる言葉】です。
つまりは、利回りどころか、投資をしたファンドが返済の見込みが無いと言う事です。
ソーシャルレンディングの仕組みとしてお伝えしていますが、ソーシャルレンディングは投資家側が出資をする変わりに出資額に利息を得て、それを利益とするイメージとなります。
つまり、貸し倒れになると、出資したファンドが倒産。つまりは出資した投資資金が返ってこない(返済の見込みが無い)と言う事態になるのです。
そもそもの問題として考えて欲しいのですが、何故、利回りと言う名の利息が高いソーシャルレンディングを利用して、利息の低い銀行で資金を借りないのか?と言う疑問を持つ方も多いかもしれません。
全てのファンドがと言う訳では無く、一部のファンドは銀行から融資が受けられないからソーシャルレンディングで資金を集めていると言う事も考えられると言う事なのです。
銀行から融資を受けられないと言うのはどういった事なのか?「起業して間も無い」だと、理由としては納得できるのですが、銀行側から融資を拒否された企業がファンドとして参加していたら目も当てられません。
こういった可能性があるからこそ、貸し倒れになるリスクがあるのです。
運用会社の詐欺リスク
「貸し倒れ」は、まだ出資した事業をしっかりと行った上で、利益を上げる事が出来なかったと言う事なので、危険ではありますが話としては分かります。しかしながら、納得のいかないリスクとして運用会社が詐欺をしているリスクと言うのもあります。
有名なものは、事業者による「ポンジスキーム」でしょう。状態としては自転車操業をしている形が近いですね。
例として良く挙げられるのは、2020年の「みんなのクレジット事件」でしょう。
簡略化して内容をお話すると、ソーシャルレンディングでの利息から利回り分の収益を支払っているとしておきながら、実際の所は他のファンドで集めた資金を利回り分の収益に回していた。と言うもので、調べれば簡単に出てくるので、ご存じの方も多いかもしれません。
もちろん、行政指導が入ってバレてしまうのですが、そこまでに集めた資金は被害にあってしまいました。何に資金を利用しているのかわかり辛いと言うのは、運用会社の詐欺リスクを高めているのかもしれません。
ポンジスキームとは?
「あなた(御社)のお金を運用して増やし、増えた分を(「配当」などとして)あなたに支払う」などと謳って、お金(出資金)を集めるのだが、そのお金は(全くあるいは殆ど)運用されず、以前からの出資者に「配当」として渡すことで、さもまともな資金運用をしているかのように装う。
詐欺師が巧みならば、しばらくの間は出資者が増え続けて体面を保てる場合もあるが、システム全体では利益を生んでおらず負債が増え続け、最後には配当金が工面できなくなり破綻する。後から参加した出資者ほど損害は大きくなり、最後の頃の出資者(人数としては割合が多い)は配当を殆ど得られず、最後の出資者に至っては配当を全く得られない。
※引用※WIKI
担保の価値が低下するリスク
ソーシャルレンディングには「担保」と言うシステムがあります。
これは、リスクである貸し倒れを防ぐために、事前に担保を儲けて損失の補填を行うと言うものです。
資金として融資をしてもらうので、あって然るべき物ですが、価値が下がるものでは意味がありません。
例えば、担保にしているのが不動産であったとして、運用中にその不動産価値が極端に落ちてしまった場合、担保としての価値が下がります。
これが偶然であるのなら、ある程度は仕方ないかもしれませんが、担保の価値が落ちるのを分かっている上で、出資者を募る悪質なケースもあるようです。
担保があれば絶対に安全と言う訳では無く、担保があったとしてもその価値が下がるリスクが常にあると言うのは覚えておきましょう。
ファンドの実態がわからないと言うリスク
基本的に、ソーシャルレンディングで資金を募ろうとするファンド(会社や企業)は、大手の企業と言う訳ではありません。
東証などに上場している訳ではありませんし、テレビで名前を聞くような会社はほとんど無いでしょう。
所謂、中小企業と言われる会社がほとんどのはずです。
だからこそ、どういった実態なのかわからないと言うリスクがあるのです。
これまでの事業内容などが書かれていたとして、それが事実なのかを確証が持てるほど分かる訳ではありません。
会社名などをGoogleなどで調べてみても、出てくるのは、会社のHPくらいでしょう。しかしながら、それくらいならどうにでも作れてしまうので、実態が分からない状態での出資となる事もあるのです。
特にファンド絡みのソーシャルレンディング事件と言われるものもあったので、実態がわからないと言うのは、大きなリスクと言えるでしょう。
特に危険と言われるソーシャルレンディング
もちろんソーシャルレンディングの中にも比較的リスクが低いのではないか?と言われるものから、リスクが高いものまで様々あると言われています。
特にリスクや危険性が高くなるのは、「運用期間が長いもの」です。
運用期間が長いものは何故危険性が高いと言われているのか?
何故運用期間が長いソーシャルレンディングは危険性が高い、リスクが高いと言われるのか?その理由なのですが、次のものが挙げられます。
貸し倒れが発生しやすいからです。つまりは倒産する可能性がある訳ですね。
ソーシャルレンディングのリスクとして「銀行から融資を受けられない事業者が多い」と言う事をお話したかと思いますが、その状態で負債を出してしまっては、当然どこからの融資も無い可能性があり、担保はあるかもしれませんが、それで全ての損失を賄う事は出来ないかもしれません。
もちろんそれは、ファンドとして真っ当な所でも起こってしまう可能性があります。
どんなファンドでも起こる可能性は秘めていますが、特に期間が長いと、投資をしている期間が長くなりそうなってしまう可能性が高い為、運用期間が長いものは危険性が高いと言われているのでしょう。
ソーシャルレンディングで投資をする際にリスクや危険性を減らすには?
危険性はどんな投資にも存在しているでしょう。ただし、銀行預金では現状の金利では将来的に、厳しいと思っている方も多いかと思います。
だからこそ、将来を考えるのなら投資が必要と言われる事が、最近は多くなってきました。
ソーシャルレンディングも国から認められている投資なので、投資として悪いものだと言う訳では決してありません。
危険だ!リスクがある!と思うのなら、その危険性やリスクを減らす努力をしてみるのもいいのではないでしょうか。
ソーシャルレンディングのリスクを回避する方法は下記の通りだと言われています。
- 生活費とは別に余剰資金で投資をする
- 運営会社の情報は必ずチェックする
- 必ず分散投資を行う
考え方としては資金を全て失うようなリスクを行わない、損失を出したとしても最低限にする。また、そのリスクになるべく関わらないようにすると言う事が言えるようです。
ひとつひとつ解説していきます。
投資資金は生活費、預金などとは別
当たり前かもしれませんが、専業の方でも投資で生活資金を利用する方はいらしゃいません。投資を始め際に預金をある程度利用してと言うのはわかるのですが、その後は基本的に生活の余剰金を利用するべきです。
投資はリスクがある!危険性があると思っている方は預金も行った上での余剰金を利用しましょう。
節約生活をするべきだ!と言う訳ではありませんが、余剰資金だけで投資を始めてみると意外と投資に回せる金額はあると言う事に気がつきます。
あくまでも、今まで無駄にしていたお金だったり貯金をしていた額を少し減らしてやってみてください。
生活の資金まで利用してしまうと、熱くなる方が多い印象があります。あくまでも冷静に、生活を崩さずに行うようにしてください。
それがリスク回避に繋がります。少額なら大きな損失にはならないでしょうし、危険性も低いはずです。
利用する運営会社の情報は事前にチェック
リスクになり得る事は全て事前にチェックしましょう。
もし、ソーシャルレンディングで投資をと思っているのなら、その事業者について徹底的に調べてください。これは、他の投資でも同じです。
リスクのある事業者は、大抵問題を起こしていますし、問題を起こしていなくても「利用者の評判」などをチェックしたりして、評価などを確認しましょう。
本当は、ファンドなどもチェックしたい所なのですが、口座開設しなければわからない部分もありますので、そういった所のチェックは、登録をした後に入金をする前にチェックしてみてください。
投資を開始してからでは遅い場合があるので、必ず事前にチェックしておきましょう。
投資をする際は必ず分散投資を
何の投資でも同じですが、投資をする場合は、必ず分散投資を行ってください。
ソーシャルレンディングとソーシャルレンディングでも悪くは無いとは思いますが、出来れば違うものが良いでしょう。
リスクは分散させておくべきですし、もし繰越損失となった場合でも、分散投資をしておけば、被害は少なく、次期で損失分を取り返す事も十分に可能でしょう。
分散投資をする事で管理は面倒に感じる場面もあるかもしれませんが、メリットは非常に多いです。
ソーシャルレンディングはリスクがある。危険性が高いと言われるのには理由がある
ソーシャルレンディングに全くリスクが無い、危険性がないとは言えません。
リスクはありますし、危険性はあると言えるでしょう。
他の投資よりもリスクが高いかと言われると、事実と言えるでしょう。投資としてではなく、事業者やファンドの選択で危険性が変わると言えます。
今までに様々な事件が起こっており、実例がある事が一番の理由です。
ソーシャルレンディングで投資を行おうと考えているのなら、最低でも事業者とファンドの両方をしっかりと確認が出来る所でなくてはならないのです。
そうでなくては、「リスク」「危険性」を少なくする事は出来ないでしょう。
もちろん、現在では悪質な事業者やファンドを減ったのではないか?とは思いますがそれでも注意は必要ですし、その方がリスク回避は出来るはずです。
真面目な事業者やファンドがあるとは思いますが、大手事業者でトラブルが起こっている事を考えると、リスク回避はより慎重に行わなくてはならないと感じます。
まとめ
ソーシャルレンディングはリスクが高い、危険性が高いと言われる事が多いです。
それらは実際に起こった事件からの印象が強いとは思いますが、そういった事件があったと言う事は、次の事件が起こる可能性も無いとは言い切れない為、リスクや危険性が高いと言う噂は、間違っていないでしょう。
しかしながら、それでもソーシャルレンディング自体を否定するものではありません。
システムを悪用した事業者やファンドが悪なのです。
- ソーシャルレンディングはリスクが高いと思われても仕方がない
- ソーシャルレンディングの投資そのものが悪い訳ではなく、悪用した事業者やファンドがあった事が問題
- リスクを低くする、危険性を下げるには事業者選び、ファンド選びが重要
とは言え、事業者選びやファンド選びを行うと言うのは労力も掛かるので、ソーシャルレンディングでの投資を「避ける」と言う選択肢も十分あり得る話でしょう。
それが間違いであるとは思いません。
ですが、ソーシャルレンディングに興味のある方、投資をしたいと言う方は必ず分散投資をする事、そして事業者やファンドをしっかりと選ぶ事が重要です。
どんな投資をするにあたっても重要である事と言えますが、リスクや危険性が高いと言われるソーシャルレンディングでは特に重要だと言えるでしょう。
不動産投資型クラウドファンディング
不動産投資に興味があるけども、ローンを組んでまで投資をするのには【リスク】を感じる。
そんな方は、不動産投資型クラウドファンディングを試してみてください。
どちらの事業者も不動産投資を少額から始めてみる、試してみるにはピッタリな事業者だと言えます。
【リスク】を少なく不動産投資を始めてみましょう。