「メタバースって何?」
「メタバースとNFTはどう関係しているの?」
「メタバースの今後の見通しは?」
メタバースについて上記のような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、メタバースのことを分かりやすく解説し、NFTとの関係性についても詳しく解説しています。
この記事を読むことで、メタバース・NFTについて大まかに把握できるようになるでしょう。
ぜひとも参考にしていただけたら幸いです。
メタバースとは
メタバースとは「仮想空間・3次元世界」を指す言葉です。
オンライン上にアバターを作成し、メタバース(仮想空間)に入りこみ、他のユーザーと交流したりメタバース内で遊んだりできます。
言い換えると、仮想空間の中で現実に近い行動ができるのです(体は現実世界にある)。
例えば、任天堂のゲームで有名な「あつまれ どうぶつの森」も、仮想空間内でアバターを着て住民や友人と生活しています。
他にソードアートオンラインといったアニメも体は現実世界にありながら、意識は別世界にあります。
ソードアートオンラインの世界もメタバースと言えるでしょう。
またメタバースとブロックチェーンを組み合わせることで、安全な状態でメタバースを利用できるのです。
ブロックチェーンとは
ブロックチェーンとは、改ざん不可能な状態かつ安全にデータを保つ仕組みのことです。
元々は仮想通貨のビットコインに使われていましたが、最近ではNFT・メタバース内でも使われています。
ブロックチェーンを使えば取引履歴を1つのブロックにまとめられるに加え、現在から過去にさかのぼって取引履歴も全てつながっている状態になります。
このつながりがチェーンのように見えることから、ブロックチェーンと言われるようになりました。
ブロックチェーンの定義は曖昧ですが、「改ざん不可能な正しいシステムを構築する」という認識で良いでしょう。
2025年に中国のメタバース市場は「6兆3000億円」に
中国の光大証券によると、中国のメタバース市場は2025年に3,400億元(約6兆3000億円)に達すると予想しています
※参照元:メタバース、中国でも過熱 2025年に6兆円市場へ: 日本経済新聞 (nikkei.com)
中国でも人気が過熱しており、新興企業によるメタバース市場への参入が活発です。
中国内では、2022年2月までにメタバース関連の商標登録の出願件数が「16,000件」を超えました。
懸念点として、中国当局が一段と規制を強める可能性も指摘されています。
特に中国はネットに関する規制が厳しく、今後の中国内のメタバース市場から目が離せません。
メタバースに関連している「NFT」とは
NFTとは、“唯一無二の証明ができる技術(非代替性トークン)”のことです。
非代替性とは、同じ価値かつ交換できないものを指します。
NFTが登場するまでデジタル上のデータは簡単にコピーでき、価値はほぼ無いに等しい状態でした。
コピーをしても本物と複製は全く同じものであり、判別することが困難だったのです。
ですがNFT技術を用いることで、デジタルデータでも“世界に一つだけ”といった証明ができるようになりました。
デジタルデータとNFTトークンを結び付けることで、デジタル上の作品を本物だと証明できます。
NFTは本物か偽物か・制作者・所有権など全てが明確です。
つまりデジタルデータをNFTトークンで結び付ければ、デジタル上であっても「その人が所有している」ということをハッキリ証明できます。
NFT×メタバースの関連性
NFTはメタバースといった仮想空間内における売買で有効活用されているのが特徴的です。
ちなみにNFTの決済方法は仮想通貨の「イーサリアム」が主流です。
例えばゲーム内のNFT化したアイテムや土地を売買したり、NFT化されたアバターの衣服や見た目を購入したりといったやり取りがおこなわれています。
NFTはデジタル上=仮想空間内であっても、そのアイテムやアバターが本物か偽物か見分けられます。
所有者が自分になるからこそ、デジタル上であっても売買が成立するのです。
つまりメタバース内でアイテムや土地を売却すれば、ユーザーの収益に繋がります。
また自分でNFTアイテムを作成すること・それを売却することも可能です。
メタバースを活用しているゲーム3選!
メタバースを上手く取り入れているゲーム・プラットフォームも徐々に増えてきています。
ここからは、メタバースを上手く活用しているゲームを3つ紹介していきましょう。
The Sandbox(ザ・サンドボックス)
※引用元:The Sandbox ゲーム – ユーザー制作による仮想通貨 & ブロックチェーンゲーム
The Sandboxは家や街を作れるのが特徴的なゲームで、マインクラフトに近いイメージです。
またゲーム内の土地やアイテムはすべてNFT化されています。
プレイヤーは手持ちの土地やアイテムを売却し、収益化することも可能です。
なおプラットフォームはイーサリアム(ETH)で作られています。
フォートナイト
※引用元:フォートナイト | クロスプラットフォーム対応の無料プレイゲーム – フォートナイト (epicgames.com)
フォートナイトは世界的な人気を誇る戦闘ゲームであり、米津玄師がスペシャルイベントを開催したことで話題にもなりました。
フォートナイトにはユーザー同士で会話できる「パーティーロイヤルモード」があり、その会場の「メタバース内」に設けられたステージに、米津玄師が登場したのです。
フォートナイトは2022年2月現在NFTには対応していませんが、今後メタバースではNFT対応するのが当たり前になってくるでしょう。
Decentraland(ディセントラランド)
Decentralandは家や街を作るゲームで、仕組み自体はThe Sandboxと近いです。
DecentralandはキャラクターがCGで作成されているのが特徴的でもあります。
また独自の「MANAトークン」を発行しており、Decentraland内の支払いはMANAトークンを利用できます。
アバターや土地の売買もできるので、収益を出すことも可能です。
メタバースに関するニュース5選!
日々、メタバース関連で次々と新しいニュースが報道されています。
メタバースという分野に注目が集まっており、将来に期待されている証拠でしょう。
そこで2022年に報道されたメタバース関連の主なニュースを紹介していきましょう。
①「SHUBUYA109がメタバース・NFT事業に参入へ」
2022年3月1日に株式会社SHIBUYA109エンタテインメントは、「The Sandbox」を展開する香港の会社と業務提携し、「The Sandbox」のメタバース上に専用の土地【SHIBUYA109 LAND】を開設することを発表しました
※参照元:SHIBUYA109が「メタバース・NFT事業」に本格参入!|株式会社SHIBUYA109エンタテイメントのプレスリリース (prtimes.jp)
今後は専用の土地を活用し、オリジナルNFTの販売やNFTが手に入るミニゲームなどを提供するそうです。
「今後のNFTの世界市場規模の拡大に合わせ、新たな顧客体験を提供していくことで、若者がNFTを身近に感じるきっかけを作っていきたい」とプレスリリースでは語っていました。
②「アメックスがメタバースでカード決済のサービス提供へ」
カード会社大手のアメリカン・エキスプレスは、現実世界のカード決済機能をメタバース空間においても、提供しようとしていることが明らかになりました
※参照元:アメックス、メタバースでカード決済などのサービス提供へ関連する商標を出願 | Business Insider Japan
2022年3月16日にはアメリカ特許商標庁へ商標を出願したそうです。
カード決済大手がメタバースに参入すれば、メタバース市場は一気に成長するかも知れません。
またアメックスはNFTや仮想通貨、ブロックチェーンに関する商標も提出しています。
③「インスタにNFTを導入し、メタバースで活用できるようになる?」
メタ(旧:フェイスブック)のマークザッカーバーグCEOは2022年3月15日、「インスタグラムでNFTを近い内に使えるようにする」と明らかにしました。
※参照元:インスタにNFTを導入へ メタバースで活用も ザッカーバーグ氏:朝日新聞デジタル (asahi.com)
そしてNFTがメタのメタバースの一部になることも示唆したのです。
SNS世界最大手のマークザッカーバーグCEOが本格的にメタバース事業へ参入すれば、今以上にメタバースは注目を浴びること間違いなしでしょう。
④「coincheckがメタバースに京都を制作」
コインチェックは3月16日、メタバース空間に京都をイメージした2035年の近未来都市を制作すると発表しました。
※参照元:コインチェック、メタバースに京都を制作──Decentralandに2035年の近未来都市(CoinDesk Japan) – Yahoo!ニュース
「Decentraland(ディセントラランド)」上の土地「LAND」に制作するそうです。
またコインチェックは1月に東京をイメージした2035年の近未来都市も、「The Sandbox」に開設することを発表しています。
暗号資産とNFTの最先端を走るコインチェックがメタバース分野に進出することで、今後メタバース分野に参入する日本企業もどんどん増えていきそうです。
⑤「日本国内にメタバースの一般社団法人を設立」
メタバース領域に重点を置いた「一般社団法人Metaverse Japan(メタバースジャパン)」が2022年3月14日に設立されました。
※参照元:一般社団法人Metaverse Japan(メタバースジャパン)が設立 | ブロックチェーンゲームインフォ-BlockchainGame Info
国内外のメタバースやNFT、Web3業界の有識者を招いた勉強会を月に1度開催する他、メタバース領域に関するディスカッションのイベントも開いていくそうです。
メタバース分野におけるアーティストや企業家も支援していくそうで、日本のメタバース分野も年々成長していきそうですね。
メタバースの関連銘柄でおすすめの株3選!
今後が期待されているメタバースですが、メタバースに注力している会社の株を保有したいと考えている投資家も多いのではないでしょうか。
ここからは、メタバース関連銘柄でおすすめの株を3つ紹介していきます。
- ソニーグループ
- マイクロソフト
- メタ(旧:フェイスブック)
1つずつ見ていきましょう。
ソニーグループ(6758)
※引用元:ソニーグループ(株)【6758】:チャート – Yahoo!ファイナンス※2022年3月18日時点
エンタメ系や電化製品、銀行や保険など様々な分野に力を入れているソニーグループですが、メタバース分野にも注力しています。
PlayStationVR2などVR製品にも力を入れており、今後のメタバース普及において鍵を握る企業と言っても過言ではありません。
メタバースとの相性も良く、今後の動向に注目しましょう。
現在PS4で発売されているFF14等はゲーム内で麻雀なども出来、ある意味メタバースとして完成しているのではないか?とも言われています。
マイクロソフト(MSFT)
※引用元:マイクロソフト【MSFT】:チャート/株価 – Yahoo!ファイナンス※2022年3月18日時点
マイクロソフトは世界を代表するIT企業です。
現在、オンラインミーティングツールをメタバースに対応させた「Mesh for Teams」を開発しており、その公開に期待されています。
Xboxにもメタバースに対応させる予定であり、メタバースで革新を起こす気配がしますね。
オンラインゲーム大手のアクティビジョン・ブリザードを687億ドル(約7兆8700億円)で買収すると発表もしており
(※参照元:マイクロソフト、ゲーム会社「8兆円」買収の隠れた狙い…メタバース時代の覇者へ 「biz-journal.jp」)、ゲーム分野に力を入れていることが分かります。
メタ(旧:フェイスブック)
※引用元:メタ・プラットフォームズ【FB】:チャート/株価 – Yahoo!ファイナンス 2022年3月18日時点
メタはGAFAの1つでもあり、メタバース分野で最先端を走っている企業とも言えます。
わざわざ社名をFacebookからメタに変更していることからも、メタバースに注力していることが分かります。
メタにしかない分野を確立させれば、メタバース分野において一気に覇権を取る可能性も高いでしょう。
メタならではの技術力も評価が高いです。
まとめ
この記事では、メタバースのことを分かりやすく解説し、NFTとの関係性についても詳しく解説しました。
将来的に注目されているメタバースですが、メタバースを理解していない人もまだまだ多くいます。
ですが水面下では、メタバース時代の覇権を取ろうと様々な企業が既に動いているのです。
メタバースが将来どう転ぶのかは誰にも分かりません。
企業だけではなく、世論の声や規制など様々な面で「メタバース」は振り回されていくでしょう。
メタバースの今後の動向に要注目です。
この記事が少しでも参考になったなら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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