「最近、ガソリンや金が値上がりしているけど、コモディティ投資って儲かるの?」
「コモディティ投資を始めたいけど、おすすめの投資方法が分からない。」
こんな疑問を持っている人に、コモディティ投資について基本的な仕組みから解説をしていきます。
コモディティ投資は証券取引所で取引されている金や原油、食料品などに投資をして、価格の上昇による利益を狙う投資方法です。
株や不動産、債券といった投資方法に比べて、初心者にはなじみが無い投資方法かもしれません。
ですが有名投資家やベテラン投資家の間では、コモディティを投資ポートフォリオに組み込むスタイルが良く使われています。
その理由はインフレに強く、株や不動産と異なる値動きをすることで、資産変動を抑えることができるからです。
初心者で小額からでもコモディティ投資は可能なので、どのような特徴があるのか知っておくと、今後の投資においてリターンを上げる手段になるかもしれません。
是非最後までお読みください。
もくじ
コモディティ投資とは?
まずはコモディティ投資の基本的な仕組みや特徴について解説いたします。
コモディティ投資の仕組み
コモディティ投資とは、普段私たちの生活にも馴染みのある食料品(小麦、トウモロコシ、大豆など)、金属、エネルギー資源などに投資する方法です。
実際にそれらの資産を購入する方法もありますが、一般的に投資家が取引するのは「商品先物市場」の価格です。
商品先物市場とは、あらかじめ数か月先の商品の価格を決めて取引を行う市場です。
生産者や物流業者が仕入れ価格を前もって確定させて、現物の価格変動を抑える目的で利用されます。
コモディティ投資ではこの先物市場の商品価格を取引したり、商品価格に連動する投資信託などの金融商品を購入して行います。
先物取引ではあらかじめ決められた期間が過ぎると清算が必要ですが、投資信託などは期限無く投資を続けることが可能です。
コモディティ投資の種類
コモディティ投資で扱う商品について一つずつ解説していきます。
貴金属
先物取引市場で取引される金属には金や銀、プラチナなどの貴金属と、銅や鉛、アルミニウムなどの産業用金属があります。
特に金に投資する方法は古い歴史があり、「有事の金」と言われていて金融ショックや紛争のたびに値上がりして取り上げられてきました。
工業用にも利用されるプラチナや銀は実需があり、景気の影響を受けやすい傾向があります。
エネルギー資源
先物取引市場で取引されるエネルギー資源には、WRI原油や北海原油などの原油、天然ガス、無鉛ガソリンなどがあります。
原油価格は中東情勢などで価格変動が起きやすく、その他にも近年では米国のシェールガスの生産動向も価格変動の原因になっています。
2022年から特にロシアのウクライナ侵攻をきっかけに、エネルギー資源が急速に上昇しました。
例えば北海ブレント原油先物価格は、今年3月に一時1バレル139ドル台にまで上昇していて、2008年7月以来の高値水準になり話題になりました。
農産物
先物取引市場で取引される農産物とは、小麦・トウモロコシ・大豆・米・コーヒー・砂糖などです。
農産物は自然災害・気候変動(ハリケーン、大干ばつ、長雨等)や需給要因(作付遅延、在庫減少、豊作)などに大きく影響を受けます。
また農作物は基本的に1年に1回収穫するため、収穫期の供給過剰と収穫前の供給不足を繰り返す性質があります。
農作物は2012年の最高値から2017まで下落を続けていましたが、それ以降は徐々に値上がりを続けています。
畜産物
畜産物とは具体的にいうと飼育牛や生牛、赤身豚肉などです。
農産物同様に需給バランスによって価格変動が起こりやすいコモディティです。
また畜産業のコストによっても価格変動が起きやすく、飼料価格が値上がりすると影響を受けます。
その他にも狂牛病などの疫病で出荷停止が起きるなど、突然のトラブルで価格が変動することもあります。
コモディティに投資するやり方
コモディティに投資する方法は何種類かあり、それぞれに特徴が異なります。
1つずつ解説していきます。
現物取引
「コツコツ純金積み立て」といったキャッチコピーをテレビコマーシャルや新聞で見たことがある人も多いと思います。
毎月1,000円からの定額で、純金やプラチナなどに積立投資する方法があります。
少額から開始できて、実際に純金やプラチナといった貴金属が自分の資産となり、証券会社などが責任をもって管理してくれます。
万が一証券会社などが倒産しても、資産は保全されるので安心です。
一方で実物資産を購入・補完するなどコストがかかるため手数料が高い傾向があります。
投資信託・ETF
実物の金属を購入せずに先物価格に連動して価値が決まる投資方法に「投資信託」や「ETF」があります。
少額から積立投資ができるので、初心者にも投資を始めやすい特徴があります。
株式投資のように証券取引所で価格が決まり、簡単に売買が可能です。
また投資信託やETFは複数の商品に分散投資している商品もあり、わざわざ自分で貴金属や農産物などの中から特定のコモディティを選ぶ必要がありません。
値動きも複数の商品に分散することで安定するメリットもあります。
一方で特定の商品に投資したい場合は、投資信託では対応する商品が無い場合があり、手数料や管理料を考えると先物取引の方が適しているといえます。
先物取引
先物取引は「将来の一定の期日に商品を受渡することを約束して、その価格を現時点で決める取引」です。
そのため投資信託と違って、期日が来たら清算する必要があります。
取引は証券会社で先物取引の口座を開設して、証拠金を入れると取引が始められます。
証拠金に対してレバレッジをかけた取引ができるので、ハイリスクハイリターンの投資方法だと言われています。
買いからでも売りからでも取引ができるので、今後コモディティの価値が値下がりすると予想した場合は売りから取引を開始できます。
コモディティ投資のメリット
続いてコモディティ投資のメリットを1つずつ解説していきます。
株式と値動きが異なる
コモディティの価格は、その商品特有の需給バランスや気候変動、社会情勢などに影響を受けます。
株式市場が値動きをする原因とは異なるため、値動きの相関性が低い特徴があります。
例えば2022年からの株式市場と、金価格では以下のように異なる利回りになっています。
(2021年6月~2022年6月までの投資利回り)
- S&P500ETF:-44.32%
- ゴールドETF:+5.17%
特に2022年からのウクライナ情勢によって、政情が不安定になると株式市場は大きく下げた一方、金価格は反対の値動きを起こしました。
このようなケースで株式のみで資産運用していた場合、資産に大きなダメージを受けてしまいますが、金をポートフォリオに組み込むことでダメージを抑える効果があります。
インフレ対策になる
メリットの2つ目には、インフレに強いということが挙げられます。
インフレとは通貨の価値が下がり、物価が高騰することです。
穏やかなインフレは賃金の底上げを伴って、好景気を引き起こすため問題ではありませんが、2021年から世界各国は急激なインフレが問題になっています。
このような急激なインフレ下においては、コモディティを保有していると値上がりにより利益を得ることが可能です。
逆にバブル崩壊後の日本のようなデフレ経済では、コモディティ投資をしていると値下がりによって損失を被る可能性があります。
今後の世界経済がインフレとデフレ、どちらに進むかを予想することはコモディティ投資の成功を左右する重要な要素となります。
金融危機に強い
コモディティ投資は金融危機や戦争など大きな国際情勢の変化において、ダメージを受けにくいことが知られています。
例えばイラン・イラク戦争が始まった1987年10月29日は、ダウ30種平均が前週の終値から約22%下落しました。
このとき金価格は反対に値上がりしていて、ポートフォリオに金を組み込んでいたファンドのパフォーマンスが、組み込んでいなかったファンドに対して大きく上回りました。
その他にも2007年に起きたリーマンショックでは、ダウ平均株価が2007年の高値から2009年の安値までに50%以上の値下がりをしましたが、金価格は反対に2倍以上に値上がりしました。
この金融危機下では金をポートフォリオの15%組み込んだファンドが、最もパフォーマンスが良好であったと言われています。
コモディティ投資のデメリット
続いてコモディティ投資のデメリットを1つずつ解説していきます。
為替リスクがある
コモディティ投資を行う場合、通貨は主に米ドルが用いられます。
購入時と売却時に円と米ドルを換算する必要があるため、投資している期間中の為替変動がパフォーマンスに反映されます。
例えば投資開始時に1ドル100円で米ドルを10万円購入して、1年後に1ドル90円で米ドルを売却したとします。
分かりやすくするために、この間コモディティ価格が変わらないものとします。
購入時に必要な日本円は10万円ですが、売却時にもらえる日本円は9万円となるため、1万円の為替差損が発生します。
一方で2022年6月現在のような円安局面では反対に、受け取れる円が増えます。
為替が今後どのように動くかは予想することが難しいので、為替のことまで加味してコモディティ投資を行う必要はありませんが、リスクがあることは理解している必要があります。
急な価格変動が起きる
コモディティ価格が株のように経済イベントや景気動向に左右されにくいことは前述したとおりです。
ですが価格の変動が少ないかというと、そうではありません。
コモディティ価格はその商品特有の価格変動を起こす要因があり、初心者には予想することが難しいといえます。
例えば原油や天然ガスなどのエネルギー資源は、中東の政治情勢が不安定になると価格が高騰したり、生産量を増産すると発表があると一気に価格が下がる場合があります。
その他にも食肉価格であれば、疫病が発生したニュースが流れると供給量が減少するため急激に値上がりをします。
このようにコモディティ価格は突発的なイベントによって、価格が変動するリスクがあります。
配当金が無い
コモディティ投資のデメリットのもう1つに配当金が無い問題があります。
コモディティ投資は株式投資やREITのように、定期的に分配金を受け取れるわけではありません。
コモディティは実物資産ですので、保有していてもそれ自体が新しい価値を生むものではないからです。
不動産投資のように保有していることで、それを借りた人からの収入が得られるわけでもありません。
純粋に投資したコモディティの値上がりのみで利益が決まるため、株式や不動産投資に比べて低いパフォーマンスにとどまる可能性があります。
信託報酬が高い
コモディティに投資する投資信託やETFの信託報酬は、株式投資と比べると高い傾向があります。
実際に比較すると以下の通りです。
(コモディティETFと株式ETFの信託報酬の違い)
- GLD(金ETF):0.4%
- DBA(農業商品ETF):0.85%
- VOO(S&P500ETF):0.03%
信託報酬が高いETFは長期投資で保有すると、毎年高い経費が掛かるためパフォーマンスに影響が発生します。
コモディティに投資する際は、少しでも低い手数料・管理料の投資商品を利用することをおすすめします。
まとめ
ここまでコモディティ投資の基本的な仕組みややり方、メリットとデメリットを解説してきました。
コモディティ投資は私たちの生活にも馴染みのある商品に投資をして、値上がりによる利益を狙う投資方法です。
例えば金や銀などの貴金属、石油や天然ガスなどのエネルギー資源、小麦やトウモロコシなどの食料品があります。
投資するためには証券会社に口座を開設して投資信託やETFを購入する方法や、先物取引口座を開設して取引する方法が一般的です。
コモディティ投資には株式や不動産と異なる値動きをする傾向があり、金融危機などでも値下がりを起こさない特徴があり、ポートフォリオに組み込む方法を取る場合があります。
一方で独自の値動きや為替変動といったリスクがあり、初心者には予想が難しい特徴があります。
今後は日本でもインフレが進む可能性が高いと報道されていて、より一層コモディティ投資が注目を集める可能性があります。
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