物には「向き」「不向き」がある物です。投資ビジネスも同じで「向き」「不向き」があります。状況にもよるでしょうが、向く人と向かない人では収益も異なるかも知れません。環境が悪い場合には損得が分かれ得ます。それでは、投資ビジネス…特に投資信託においては「向いている人」と「向いていない人」では、どの様な特徴の違いがあるのでしょうか。
ここでは、投資信託のアウトラインから復習して、どの様な人が向いているかを考えたいと思います。
もくじ
知らなくてはならない、投資信託の責任について
まずは投資信託の特性について復習したいと思います。
ここでは、特に投資信託の責任について取り上げてみましょう。
プロには委託するが選ぶのは自分
投資信託は投資をプロに任せて運用するビジネスです。そのため、株式投資の様な投資とは勝手が違います。気楽に感じる人も多いことでしょう。
しかし、いくら投資をプロに委託するとしても、どれを選ぶかは投資家自身が決めます。
そして、間違った物を選んでしまうならば、儲けるどころか損失を被ってしまいます。最終的な責任は投資家自身が負わなければならないのです。
投資信託であっても種類がある
投資信託は1つではありません。様々な種類があります。
例えば、不動産投資を見てみると、ある物はタワーマンションの投資に特化していたり、別の物はショッピングセンターやオフィスビルなどへの投資に特化している物など、様々な物が見つかります。
それらの投資信託は置かれた環境によって上下に変動する物で、一様ではありません。そのため、投資家には投資信託の置かれた環境を読んで選ばなくてはなりません。投資信託の種類を把握しておく必要があるのです。
あくまでも「投資」であること忘れない
投資信託は一見すると証券会社に資金を預け、そこに利子が加えられて返って来る様にも見えるでしょう。銀行口座と比較するならば、高額の利子が付く預金の様にも見えるかも知れません。
しかし、投資信託はあくまでも「投資」です。ですから投資対象の状況次第ではリターンが見込めるどころか元本割れの場合もあり得るのです。
尚、リターンは購入する口数に比例しますので、多く購入する場合には基準価額のちょっとした下落でも評価額が大きく下がる場合があります。そして、その下落をどう見るかも投資家自身の判断です。その部分も自己責任なのです。
投資信託にも「合う」「合わない」がある
仕事には「合う仕事」「合わない仕事」があるのが一般的ですが、投資信託にも「合う」「合わない」があります。ここでは、投資信託と人の個性について取り上げたいと思います。
投資信託と個性
人には個性があり、資金の所有の方法も千差万別でしょう。ある人は株式の様な有価証券で持っているでしょうし、金に投資をして持っている人もいるでしょう。また、不動産なども良い例です。
さて、この「所有の方法」は「合う」「合わない」から来ているとも言えます。と言うのも、投資には特性があって個々で違うから。有価証券に合う人、不動産に合う人、様々なのです。
そして、投資信託の所有にも「合う」「合わない」があります。個々人のパーソナリティーによって差が発生するのです。
選ぶべきでは無い人もいる
投資家のパーソナリティーは投資対象を考える上で意外に大切です。と言うのも、個々人の性格によって「考え方の違い」「行動の違い」が出るからです。
例えば、海外で戦争が勃発した場合には、世界経済が乱高下するために多くの人は証券の換金に走りますが、ある人は逆に金属や機械などの関連に投資をするかも知れません。…と言うのも兵器産業が活発になるからです。この判断の差は投資家のパーソナリティーによります。
さて、投資信託を考えるならばどうでしょうか。実は選ぶべきでは無い人、性格的に合わない人も居るのです。
その様な人は無理に投資信託に掛かるよりも、別な投資をする方が良いかも知れませんし、投資そのものを敬遠した方が良いかも知れません。いずれにせよ「合う」「合わない」はあります。選ぶべきでない人も居るのです。
投資信託に向いている人の特徴
それでは、投資信託に向いている人の特徴にはどの様な物があるのでしょうか。
堅実
投資には堅実さが大切。良い情報といい加減な情報を判別してしっかりと確認し、リスクに対しても賢く対処する特性が必要です。
さて、投資信託にも堅実さが大切なことは当てはまります。堅実な人は情報収集をしっかりと行い、その投資信託の評価がどの様な物かも確認します。また、チャートなどの読みも確実にすることでしょう。更には、市況、世界情勢、リスク要因を確認して安全性の高い方向を選び、利益を確実にして行くことでしょう。
冷静
投資信託には冷静さも必要です。と言うのも投資信託は基準価額や純資産額が変動するからです。
そして、これらの価格が変動した時に冷静な人とそうでない人の行動が分かれます。冷静な人であれば、基準価額を見るのにも純資産額や分配金の変動を見て決めることでしょう。しかし、冷静さに欠く人は、下がったことに慌ててしまい、勢いで売却してしまいます。
これは売却だけの問題ではありません。ファンド選びや購入数、分配金の有無など、多くの要素を計算に入れて方向性を決めます。冷静さは大切、冷静な人ほど投資信託にも向くのです。
貯金好き
貯金が好きな人も投資信託に向いています。
特に、今では100円から投資が可能な物もありますので、小銭での投資も可能です。
「出費を抑えれば貯金は出来る」のは当然のことなのですが、なかなか出費を抑えることは簡単ではありません。しかし、貯金好きの人は上手に出費を抑えることでしょう。そして、投資信託もリスクの低い手堅い物を選び、着実に資産を増やすことと思われます。
勉強家
投資全般に関して言えるのが「勉強が大切」である点です。投資ビジネスには金融の仕組みを知る他、ファンドの関係する環境まで知らなければならないのです。
例えば不動産投資の場合には金融の他に建築や法律、あるいは火災保険に関することなど、様々な知識が無くてはなりません。仮に、これらの知識が無いならば購入した不動産は荒れてしまい、入居者も入らなくなってしまいます。
ですから、投資ビジネスを成功させるためには勉強が必要。これは投資信託にも当てはまります。つまり、勉強家が投資信託に向くのです。
投資信託に向かない人の特徴
それでは、投資信託に向かない人の特徴には、どの様な物があるのでしょうか。
ギャンブル好き
ギャンブル好きな人は投資信託に向きません。と言うのも、客観的な情報から判断するのでは無く、自分の思い込みで判断するから。また、「勝負」と称して考え無しの口数の購入をするかも知れません。
しかも、1回痛い目を見ても「取り返してやる」などと、あまり意味の無い感情的な判断によって売買されます。そして、それもカッと来て購入する物ですから、上手く行くはずもありません。投資信託は確かに偶然性が収益を決める部分がありますが、それでもギャンブルとは異なります。ギャンブル好きな人は投資信託に向かないのです。
計画しない
>ビジネスは計画性が大切ですが、これは投資信託にも言えること。どの様な投資にするか、期間はどれくらいにするか、売却する条件はどうするか、計画すべきことはいくつもあります。仮に無計画で始めたとしたら、売却のタイミングを誤るなどしてしまい、収益に結び付けることも難しくなるかも知れないのです。
その様な背景があるため、計画しない人は投資信託に向かないのです。投資信託は株式投資や不動産投資の様なレベルまで計画性を要しないかも知れませんが、それでも計画は大切。計画しない人は投資信託に向かないのです。
勉強嫌い
投資信託においても勉強が重要であることは前述の通りです。投資信託はプロに任せるとは言っても、様々なリスクがあり、知っておくべきことが意外にあります。
しかし、勉強嫌いの人は、投資対象の研究もリスクの情報収集も面倒くさがることでしょう。勉強嫌いの人は投資信託には向かないのです。
人の意見に左右されやすい
人の意見に左右されやすい人は自分の目標や計画などをコロコロと変えがちです。そのため、意図していなかった落とし穴にハマる危険性を抱えます。ですから、この様な人も投資信託には向かないのです。
確かに第三者の意見や市況の観測などは非常に有益です。しかし、それを「参考」として受け取るのでは無く、元々の自分の考えとすり替えられるのならば問題となるのです。
投資信託に向く人と向かない人の思考について
ここまでで投資信託に向く人と向かない人の特徴を挙げましたが、それでは実際の投資信託において、向く人と向かない人ではどの様な考え方の差が生じるのでしょうか。
シナリオの例をいくつか考えてみたいと思います。
リスク
投資信託のリスクは十分に検討されなければなりません。投資信託に向く人は堅実かつ冷静にリスクを判断することでしょう。また、予習として勉強していることも多いので、慌てること無く局面の打開策を考えます。
その一方で、向かない人はリスクに対しても勉強に不熱心で、対岸の火事の様に考えます。そして、何等かのアクシデントが発生して基準価額を下げた場合など、慌てて売却してしまうことが考えられます。その結果として、本来であれば受けられる収益を見過ごしてしまった…などと言ったシナリオが考えられます。
リターン
リターンについても違いが出ると考えられます。
向いている人はリターンについても冷静に考えることでしょう。と言うのも、次の機会のリターンを狙うためです。例えば売却益を得た場合などは同様のシチュエーションを狙うかも知れません。
しかし、向かない人はリターンの要素をあまり考えないことでしょう。基本的にはギャンブルに当たった様な受け取り方をする物と思われます。その結果、同じ様な状況での収益が狙えません。
管理の必要性
管理の必要性についても異なる捉え方をすることと思われます。
投資信託に向く人は基準価額など、重要な要因は監視し続けるでしょう。つまり、管理を続けるのです。
しかし、向かない人は管理を軽視するかも知れません。投資信託の収益が「ギャンブルの勝ち」と捉えるケースもあり得るくらいなのです。
不動産投資信託に向く人と向かない人
ここでは不動産投資信託に向く人と向かない人を考えてみましょう。
不動産投資信託は商業施設など、一般の不動産投資と異なる投資。傾向も異なります。
向く人
不動産投資信託に向く人は「勉強をする」「冷静」「決断力がある」などの特徴があると思われます。
と言うのも、不動産投資信託は投資対象こそ決まっているとは言え、素人では分かりにくい投資を扱っています。
そのため、投資対象についてしっかりと勉強し、冷静に対処して決断する…などの一連のアクションが必要です。また、商業施設などの場合には、実際に現地に行ってみるなどのアクションが必要となるかも知れません。その上で決める必要も出て来るのですが、その場面では決断力が試されます。
向かない人
投資信託に向かない人は先に挙げた通りですが、不動産投資信託も似た感じの特徴を、向かない人は持っています。例えば、「ギャンブルと捉える」「勉強嫌い」「計画しない」などです。
この様な人は投資信託の選択もギャンブルとなり、投資対象に関しても勉強しません。更には計画も嫌いですので、間違った投資対象を選んでしまい、間違ったタイミングで売却してしまうこともあり得ます。いずれにしろ、収益に結び付けることが苦手になってしまいます。
まとめ
投資信託の向く人、向かない人の特徴について取り上げました。これらの特徴の全てが当てはまる人は少ないかも知れませんが、大体どの様な人かがイメージ出来たことと思います。
そして、このことから自分が投資信託に合うか合わないかも把握出来たことでしょう。
投資信託には向き・不向きがあります。投資信託よりも銀行に預ける方が良い場合もあるので、十分に検討して方針を決めましょう。
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