「投資の種類って何があるの?」
「投資を始めたいんだけど、何から始めれば良いのか分からない」
「安定したおすすめの投資を知りたい」
上記のような疑問・悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、主な投資の種類や最初に始めるおすすめの投資を解説しています。
この記事を読むことで、投資にはどういうものがあるのか理解できるようになり、初心者に合った投資も把握できるようになるでしょう。
ぜひとも参考にしていただければ幸いです。
もくじ
投資とは?
投資とは将来的に利益を出すため、自己資金を投じることを指します。
投資は一定の利益を出せる可能性もありますが、元本割れするリスクもあります。
貯蓄はほとんど元本が増えませんが、元本割れすることもありません。
よって投資をするにあたり、元本割れのリスクも考慮しておく必要があります。
投資の鉄則は「分散投資」
投資において大切なのは分散して投資することです。
例えば株式投資で1社の株だけ保有していると、保有株が暴落した際に大きな損失を生んでしまいます。
ですが世界の企業の株を複数社保有していれば、1社が暴落した際に他の企業で埋め合わせできる可能性も高くなるでしょう。
もっと言えば株式投資だけに限らず、投資信託や債券、金など複数の投資を活用することが望ましいです。
例えば世界情勢が悪化した際、株式相場は全体的に下落しますが、金の価値はむしろ上がると言えるでしょう。
できるだけ分散投資することで、損失リスクを大幅に軽減できます。
「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」で利益を得る
投資で得られる利益は大きく分けて「インカムゲイン」・「キャピタルゲイン」の2つです。
インカムゲインは「保有」しているだけで得られる収益を指します。
株式投資(配当金)や債券(利子)、不動産投資(家賃収入)などが挙げられるでしょう。
キャピタルゲインは「売買」することで得られる収益を指します。
保有している資産を売買することにより、売却益を得るのがキャピタルゲインです。
主な投資の種類9選
主な投資の種類は下記の9つです。
- 株式投資
- 債券(国債・社債)
- 投資信託
- 上場投資信託(ETF)
- 不動産投資信託(REIT)
- 不動産投資
- FX(外国為替証拠金取引)
- 仮想通貨(暗号資産)
- 金(きん)
1つずつ簡潔かつ分かりやすく解説していきましょう。
①株式投資
株式投資とは、企業が発行した株を購入して運用する投資方法です。
保有することで配当金や株主優待を得られる他、購入時より株価が上がったタイミングで株を売却すれば、利益を出すことも可能です。
最もメジャーで認知度が高い投資方法と言えるでしょう。
株価は会社の業績や世界情勢、需要と供給など様々な原因で変動していきます。
認知度は高いですが、株式投資における専門的な知識も必要です。
株式投資はインカムゲイン・キャピタルゲイン双方の面において強いのが特徴的です。
株式投資のメリット・デメリット
株式投資のメリット
- 保有しているだけで配当金・株主優待を受け取れる
- 経済や世界情勢の知識が身に付く
株式投資のデメリット
- 利益を出すには専門知識が必要
- 株価の動きやニュースを定期的にチェックしなければならない
②債券(国債・社債)
債券投資とは、国(国債)や企業(社債)が債券を発行し、その債券を購入する投資方法のことです。
つまり投資家が国や企業に対してお金を貸すといった形になります。
債券には満期日(借りたお金を返す日)が決められており、他に決められた利払い日に利息も受け取れます。
利息と額面金額を受け取れるため、元金以上の金額を受け取れるのです。
なお債券は投資家同士で自由に売買できるといった特徴もあります。
国債のメリット・デメリット
国債のメリット
- 国によって元本が保証される
- 預金よりも金利が高い
国債のデメリット
- すぐに換金できない
- 利益を含めたリターンは小さい
社債のメリット・デメリット
社債のメリット
- 保有時に売却することも可能
- 預金、国債より金利が高い
社債のデメリット
- 一定の元手が必要(最低でも数十万~)
- 人気企業の社債は買えない可能性もある
③投資信託
投資信託とは、投資家から集めたお金をファンドマネージャー(資産運用のプロ)が運用し、その運用成果を投資額に応じて投資家へ分配する投資方法です。
投資信託は銘柄選びや取引をファンドマネージャーが代わりにおこなってくれるため、投資の知識がない初心者におすすめの投資方法です。
また多くの投資家から集めた資金で幅広い投資をするため、投資信託だけで大きな分散投資効果を得られます。
なお投資信託は100円から投資可能です。
投資信託のメリット・デメリット
投資信託のメリット
- 投資のプロが運用してくれる
- NISA・つみたてNISAの対象
投資信託のデメリット
- 短期間で資産を増やせない
- 経済や投資の知識が身に付かない
④上場投資信託(ETF)
上場投資信託(ETF)とは、証券取引所に上場している投資信託を指します。
ETFの特徴としては、株式と同じように株式市場を介して売買をおこなうことが可能です。
これは上場しているが故に出来ることでもあります。
また手数料も一般の投資信託より割安なケースが多いです。
注意点として、一般的な投資信託より銘柄数が少ないので留意しておきましょう。
上場投資信託(ETF)のメリット・デメリット
上場投資信託(ETF)のメリット
- リアルタイムで取引できる
- 投資信託より手数料が割安なケースも多い
上場投資信託(ETF)のデメリット
- 分配金が自動で再投資されない
- つみたてNISAの対象は極わずか
⑤不動産投資信託(REIT)
REITとは、投資法人が投資家から集めた資金で不動産を取得・運用し、賃料収入や売却益を投資家に分配する投資方法です。
投資信託の不動産版とも言えるでしょう。
また大勢の投資家が同じ物件に投資するといった特徴もあり、一般の不動産投資とは大きく異なります。
REITは間接的に不動産投資ができる、つまり不動産の取得や運用・売却自体はプロ(投資法人)がおこなうので、安心して運用を任せられるのも特徴的です。
不動産投資信託(REIT)のメリット・デメリット
不動産投資信託(REIT)のメリット
- 少額で不動産に投資できる
- 不動産のプロに運用を任せられる
不動産投資信託(REIT)のデメリット
- 自分1人で不動産を所有できない
- 上場廃止・倒産リスクもある
⑥不動産投資
不動産投資とは、まずは物件を購入し、購入した物件を貸し出したり売却したりして収益を得る投資方法です。
自分が大家となることで、家賃収入を得るといった方法も可能です。
不動産投資の対象として下記のものが挙げられます。
- ワンルームマンション
- マンション・アパート一棟買い
- 戸建て
- REIT(不動産投資信託)
近年は住宅ローンを利用して物件を購入できるようにもなり、会社員やサラリーマンでも始めやすい投資となりました。
不動産投資のメリット・デメリット
不動産投資のメリット
- 家賃収入による不労所得にも期待できる
- ローンを組めば少ない元手で始められる
不動産投資のデメリット
- すぐに資金化できない
- 空室で収入が得られない可能性も
⑦FX(外国為替証拠金取引)
FX(外国為替証拠金取引)とは、異なる国同士の通貨を売買して利益を得る投資方法です。
取引量が多い通貨として、円やドル(アメリカ)やユーロ(EU)、ポンド(イギリス)などがあります。
FXは通貨単位を用いて売買をおこないます。
通貨単位とは、通貨同士のペアのことです。
例えばドル×円の組み合わせで取引したとしましょう。
1ドル100円だと仮定し、日本円で10,000円分購入したとすれば、ドル換算で「10,000円÷100円(1ドル)=100ドル」購入したことになります。
後日、1ドルの価値が101円に上がっていたとします。
「100ドル×101円=10,100円」となり、購入時より100円増えました。
このように為替を利用し、利益を増やしていく投資がFXです。
FX(外国為替証拠金取引)のメリット・デメリット
FX(外国為替証拠金取引)のメリット
- レバレッジを活用すれば元手の25倍(最大)の金額で取引できる
- 大きなリターンも狙える
FX(外国為替証拠金取引)のデメリット
- 機関投資家など資金に余裕がある人ほど有利
- 損失リスクも大きい
⑧仮想通貨(暗号資産)
仮想通貨(暗号資産)とは、インターネット上における仮想の通貨を売買することで、利益を出す投資方法です。
仮想通貨の主な特徴として、通貨はデータでしか存在しません(紙幣や硬貨のような実体がない)
通貨はビットコイン(BTC)を初め、1500種類以上あります。
なお仮想通貨のやり取りは全て電子データを介しておこないます。
また仮想通貨は“ブロックチェーン”という技術が使用されており、データの改ざんができないので、安全面にも強いのが特徴的です。
留意点として法定通貨は国や中央銀行が管理をしていますが、仮想通貨は管理者が存在しません。
仮想通貨(暗号資産)のメリット・デメリット
仮想通貨(暗号資産)のメリット
- 元手と比べて大きな利益を出すことも可能
- 24時間取引できる
仮想通貨(暗号資産)のデメリット
- 相場の変動が激しい
- 資産価値が0になる可能性も
⑨金(きん)
金は価値が世界共通の投資資産です。
金は世界情勢の変化に強く、景気が悪化したり株価全体が下がったりすると購入される傾向にあります。
>金は「有事の金」とも言われており、安全資産かつ長期投資にも向いています。貴重な現物資産でもあるため、価値が0になる心配もありません。
分散投資に適しており、有事の際のために金を保有している投資家も多いです。自由に売買できるので、売却益を狙うことも可能です。
金(きん)のメリット・デメリット
金(きん)のメリット
- 投資相場が悪化した際も安定した価値を維持できる
- 売却益も狙える
金(きん)のデメリット
- 現物の管理が面倒&盗難リスクがある
- 金利がない
最初におすすめの投資は「投資信託」!
最初の投資として、おすすめしたいのが「投資信託」です。
投資信託は投資のプロであるファンドマネージャーが運用してくれるため、投資家が投資に時間を割く必要もありません。
極論、投資の勉強をする必要もないでしょう。
また少額から投資できる上に(最低100円)、分散投資効果もあります。
毎月一定の金額を購入しつつ、長期投資を心掛けると、元本が順調に増えていく可能性も高いです。
投資信託は資産運用としても活用でき、投資の入り口に最適と言えるでしょう。
投資信託はNISA・つみたてNISA口座を活用しよう!
投資信託を始めるならNISAorつみたてNISA口座の開設をおすすめします(※NISA・つみたてNISAはどちらか片方しか開設できません)
NISA・つみたてNISA口座で投資信託を購入すると、毎年上限金額までは非課税になります。
通常であれば投資信託の運用益は課税対象となり、運用益に対して20.315%の税金がかかります。
税金の面において大きな節税効果が期待できるのです。
NISA | つみたてNISA | iDeCo | |
---|---|---|---|
非課税投資枠(年間) | 120万円 | 40万円 | 約14~82万円(加入条件で異なる) |
控除対象(非課税) | 運用益 | 運用益 | 運用益・所得税・住民税 |
非課税期間 | 最長5年 | 最長20年 | 70歳まで |
投資可能期間 | 2023年まで(2024年~新NISAへ移行) | 2042年まで | 60歳未満まで |
投資対象商品 | 株式・投資信託 | 投資信託(金融庁の基準を満たしたもの) | 保険・定期預金・投資信託 |
途中引き出しの有無 | いつでも可能 | いつでも可能 | 原則60歳まで引き出し不可 |
金融機関の変更 | 年に1度のみ変更可能 | 年に1度のみ変更可能 | 変更可能 |
NISA口座は証券会社で開設するのがベスト
NISA・つみたてNISA口座は銀行や証券会社でも開設できますが、「ネット証券」で開設することをおすすめします。
ネット証券は人件費や店舗維持費が抑えられるので、取引に係る手数料が銀行や証券会社と比べて1/5~1/10程度になります。
投資において手数料といったコスト面を抑えられるメリットは大きいです。
ネット証券は自宅からでも口座を開設できるに加え、分からない場合もサポートセンターに問い合わせると親身に教えてくれます。
対面でのやり取りを重視しないのであれば、ネット証券でNISA・つみたてNISA口座を開設するのがベストでしょう。
まとめ
この記事では、主な投資の種類や最初に始めるおすすめの投資を解説しました。
投資の種類は多岐に渡りますが、安定しているかつ初心者におすすめの投資は「投資信託」です。
また投資をおこなう際は生活資金を使わず、余剰資金を使っておこなうようにしましょう。
慣れてきたら興味がある投資に手を出してみるのもいいかも知れません。
あくまで投資は自己責任なので、そのことはしっかり理解してくださいね。
この記事が少しでも参考になったなら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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どちらの事業者も不動産投資を少額から始めてみる、試してみるにはピッタリな事業者だと言えます。
【リスク】を少なく不動産投資を始めてみましょう。