COZUCHI(コヅチ)での不動産投資型クラウドファンディングで、特徴の一つとして挙げられる事が多い、「中途換金」について今回は注目してみたいと思います。
他の事業所では、ほぼほぼ存在しないシステムなので、注目している方も多いでしょう。
手数料こそかかりますが、知っておいて損になる事は無いと思うので、是非使ってみましょう。
もくじ
COZUCHIの「中途換金」とは?
不動産投資型クラウドファンディング、特にCOZUCHIでの投資は、現在人気がある為参加が「抽選」であったり、「先着」であったりと競争率は高いです。
その競争率が高い理由の一つとして、中途換金と言うものがあるのでしょう。
中途換金とは?
参加したクラウドファンディングを途中で抜ける事が出来、換金する事が出来るシステムです。
思ったよりもシンプルな内容ではあるのですが、他の不動産投資型クラウドファンディング事業者では、あまり見られる事の無いシステムになっていますし、急に資金が必要になった時などに中途換金して資金を作ったりする事も不可能では無いと言う事ですね。
また、この中途換金は、ファンド運営事業者所定の事務手数料が掛かります。
それでも、途中で降りる事が出来ると言うのは、他よりも有利に感じる事が多いでしょう。
解約との違いはあるのか?
COZUCHIでのクラウドファンディングには、クーリングオフ期間が設定してあるようで、そちらの期間内でなら「解約」も可能なようです。
通常のクーリングオフ制度と同じで出資してから7日以内と言う決まりがあるので、そちらには注意しておいた方がいいでしょう。
この辺りも法改正がされた事もあり、整備が行き届いている点でもあるのかなと感じます。
解約については、しっかりと認可がある不動産投資型クラウドファンディングの事業者ならクーリングオフ制度は有ると思うので、特別なものではありませんが、あって損になるものではありません。
解約と中途換金は違うものと考えておいた方がいいでしょう。
中途換金が利用できる不動産投資型クラウドファンディングはレア
現段階では中途換金が出来る不動産投資型クラウドファンディング事業者は2つしか確認出来ていません。
その他の事業者に関しては、「不可」あるいは、「やむを得ない事情がある限り可能」と言ったものが多いです。
中途換金をする際の理由がやむを得ない事情である可能性と言うのは極めて低くなってしまうので、原則として出来ないと同じ意味合いの可能性は高いでしょう。
現状確認されているのはCOZUCHI以外で下記の2社です。
- パートナーズファンディング
- ぽちぽちファンディング
中途換金が出来ないとダメな事業者と言う訳ではありませんが、投資をしてからモチベーションが下がってしまう事があるのも事実で、中途換金、途中換金が出来る事業者を選ぶと言うのは、思ったよりも重要になってくる事もあるでしょう。
「持分買取り」の形をとってくれる事業者はある
中途換金とは少し意味合いは変わってきますが、持ち分買取の形で投資家からの中途解約申請に応じる姿勢を見ている事業者も存在するのは事実です。
しかしながら、「中途換金」と意味合いが変わる場合もあるので、そういった事業者は中途換金が可能かと表現するかと問われると、違うと言っていいでしょう。
どういった形がとられる事があるのかを、頭に入れておいてもいいかもしれません。
出資持分の払い戻しについて
投資家からの要請に応じて、運営会社が、投資家の出資持分の払い戻しに応じるケースがあります。
これを出資持分払い戻しと言います。
ファンドが現金として保有している資産を、投資家らの申請に対して、出資された現金がそのまま払い戻される。この対応を取ることが出来るならば、出資持分払い戻しは(物理的に)可能です。
ただし、これは普通のクラウドファンディングならです。
一般的な不動産クラウドファンディングの場合、ファンドの出資募集期間が終わり、クーリングオフに備えた待期期間が終了すると、ファンドに集まった資金は、不動産の取得資金等に利用される事が多いです。
上記の理由から、出資持分の払い戻しは、不動産投資型クラウドファンディングでは、あまり現実的な方法であるとは言えません。
出資持分の買取りについて
中途解約(中途換金)申請に応じている不動産クラウドファンディング事業者は、この「持分買取り」をそのベースにしている事が多いです。
事業者が、投資家の出資を買い取る事で中途換金に応じると言う形です。
ただし、現実的に考えるのなら、出資者分を買い取りすぎると、その分クラウドファンディング会社のリスクが上昇すると言う点があるので、一定以上の中途換金には応じない可能性もあります。
本来の不動産投資型クラウドファンディングは、クラウドファンディング業者も出資者も多大なリスクを負わないと言うメリットがあるのですが、その関係が破綻してしまう可能性があるので、なんでもクラウドファンディング案件として挙げる事は出来なくなってしまいます。
だからこそ、中途換金が出来る事業者の不動産投資型クラウドファンディングに関しては、選別が進み案件自体が少なくなっているのかもしれません。
投資家同士ので持ち分をやり取りする仕組み
出資者自身が、自分の代わりに出資をする人を見つけてくるならば、中途換金が出来ると言うケースも事業者によってはあるようです。
ちなみに、COZUCHIではこのパターンは聞いた事がありません。
この場合も、「手数料」に関しては掛かるようなので、注意は必要でしょう。
現在進められている仕組みとして、トークン等を用いて投資家同士の間での二次取引を容易にすると言うシステムが開発段階にあると言う話もあります。
イメージとしては仮想通貨の取引所的な形で出資者同士でやり取りを行う形が考えられているのかもしれません。
中途換金、途中換金では「手数料」が掛かる
COZUCHIで中途換金を行う場合は、手数料が掛かります。
その手数料は「3%~5.5%」と言われていて、出資を受けるファンドによって変わります。
最低でも3%と考えていた方がいいでしょう。
ここで考えたいのは、最低でも3%の手数料が掛かると言う事は、出資したクラウドファンディングでは「損失」になる可能性が高いと言う事は覚えておきましょう。
手数料を支払って尚、途中換金をしたい場合は、申請を出すと言う方向で進めていくと言う形を取らなければならない時以外は、あまり利用する事は無さそうです。
中途換金はどうしても資金が必要な時を考えるなら有った方が良いのですが、少額での投資となると、利用頻度はほとんどありません。
3~5.5%の手数料はファンド運営事業者所定の事務手数料
手数料が掛かるとは言え、別途手数料の支払いがある訳ではありません。
出資した金額から手数料を差し引いた金額を「返金」と言う形になります。
COZUCHI(コヅチ)のメリットとデメリットを知っておこう
いくら途中解約・中途換金が出来ると言っても投資なので、メリットばかりでは無くデメリットもあります。
どちらも知った上で、改めてCOZUCHIの投資と言うもののメリットとデメリットを知っておきましょう。
メリットとデメリットを比較してみて、少しでも自分が有利になると判断できるのならCOZUCHIで投資を始めてみるのが良いです。
COZUCHI(コヅチ)のメリット
細かい部分は実際に投資をしてみなければ実感は出来ないと思うので、判断基準となるような大きなメリットなどを簡単に解説しておきます。
メリットとして考えられるのは大きく分けて3つでしょう。
- 最小1万円からの少額投資が可能
- 案件によって利回りの選択肢がある
- 案件の途中解約が可能
上記の3つが大きなメリットと言えるでしょう。他の不動産投資型クラウドファンディングと比べてもメリットと言える部分は多いと思うので、事業者を選択する上で重要なポイントと言えるでしょう。
最小1万円からの少額投資が可能
COZUCHIの公式サイトへと行ってみてプロジェクトを確認して貰うと分かる事なのですが、最小投資額と言うのはクラウドファンディング案件によって違ってきます。
その中でも最小と言われるのが「1万円」から参加できるプロジェクトです。
投資額が大きくなればなるほど、損失の際にリスクは大きくなりますし、気軽に投資が出来ると言う意味でも、最小1万円から参加が可能と言うのはメリットと言えるでしょう。
利回りの選択肢がある
利回りは大きい方が良いと考えてしまいがちですが、厳密にいえば「選択肢がある方が良い」が正解です。
利回りが高いと言うのは、一概に良い面ばかりでは無いので、こちら側で選択が出来ると言うのが重要になってきます。
高いものがあれば、低いものもあるのがベストと言う訳です。
案件の途中解約・中途換金が可能
基本的に、クラウドファンディング案件を途中で解約をする事は難しいです。そういった話は他の事業者でもあまり聞く事はありません。
所謂キャンセルが出来ると言う事です。
このメリットは非常に大きく、必要に応じて現金化をする事が出来るのです。
他に良い案件が見つかったのなら、中途換金をしてそちらに資金を運用する事も不可能ではありません。
それらを考えると大きなメリットと言えるでしょう。
COZUCHIで投資を始めた場合のデメリット
デメリットに関しては「不動産投資型クラウドファンディング」で共通と言うものが多くあります。
大きなデメリットの中から事業者毎に違うメリットを見比べて、事業者を選択すると言うのが理想でしょう。
それでは、デメリットについてみていきましょう。
- 長期的な回収となる事が多い
- 複数人で投資をするので利益は大きくない
「投資」をどのように考えるかによって、大きなデメリットになる可能性は高いです。流石にFX等と比べると利益は小さくなりますし、デイトレードに比べると期間も長く感じるでしょう。
「自分がどういった投資をしたいのか?」
不動産投資型クラウドファンディングを始める前に必ず考えておかなくてはなりませんね。
長期的な回収となる事が多い
不動産投資型クラウドファンディングは基本的に長期的です。短期的な投資として代表例を挙げると、FXのデイトレードがわかりやすいです。
利益額もそうですが、短期で手早く結果を得たい人には向いていないと言えます。
また、長期的に保持するとしても、出来る事は途中解約くらいなので、一度投資をしてしまうと長期的になり途中解約の機会を逃しやすくもなりそうです。
複数人で投資をするので利益は大きくなり難い
もちろん、前提として考えなくてはならないのは、一人と複数で同じ物件に投資をした場合となります。
複数人で投資をすると、利益も分かれてしまうので、当然と言えば当然です。
ですが、利益を大きくしようとするのなら、リスクも大きくしなくてはなりません。
デイトレードで例えるのなら、利益になるのも早いですが、損失になるのも早いのです。
中途換金で手数料が掛からない事業者は無い
途中換金の流れとしては、ファンドか事業者が買い取る形になるので、ファンドだったり事業者側がリスクを負う事になります。
そうしなければ、少しでも損になりそうならすぐに中途換金をする方が増えて、投資になりません。
リスクがあるからこそ「手数料」は必ずかかります。
損切りとして中途換金を考えているのなら、3%から5.5%以上の損になりそうで無ければ、中途換金をする意味がありません。
そこまで考えると、損切りとして利用すると言うよりも、本当に資金が必要になってしまった場合のみ利用する緊急手段として覚えておく方がいいでしょう。
また、COZUCHIのメリットとして中途換金は挙げられる事が多く、他の事業所には無いものとして考えられる事は事実です。
ただし、損切りとして考えるのは難しいので、その辺りは理解しておきましょう。
まとめ
途中解約・中途換金についてここまで解説をしてきましたが、ルールについてはお分かり頂けたのでは無いかと感じます。
解約に関しては、出資して7日以内ならクーリングオフ制度が利用できるので、その点は忘れないようにしておきましょう。
中途換金はCOZUCHI以外には数社しか出来る所が無いので、メリットと言えばメリットですね。
- 「解約」に関してはクーリングオフ期間のみ
- 中途換金には手数料が掛かる
- 中途換金はCOZUCHI以外に数社しか利用できない
手数料が掛かるので、損切りに利用できるかと言うと別ではありますが、中途換金で急に資金が入用になった際などには対応する事も不可能ではありません。
決して手続きが難しいと言う訳でも無いので、もしもの時を考えて知っておくのは必要な事なのかもしれません。
COZUCHIは比較的簡単と言われがちな投資ではあるのですが、決してリスクが無い訳ではありません。
リスクの詳細に関しては別記事で詳しく書いていますので、そちらをご覧いただければと思います。
しかしながら、決してリスクが全く無いと言う訳では無いので、もしもの際に備えておけると言うのは、大きなメリットかもしれませんね。