不動産投資においては良い投資用物件が不可欠です。そのため、物件は良く確認して買わなければなりません。そして、そのためには現地の内見をしっかりしなければないのです。
しかし、いざ内見と言っても何を確認すべきか分からない人も多いと思います。
そこで、ここでは物件の内見の時のチェックポイントを解説して行きましょう。
もくじ
不動産投資をする上で内見がなぜ必要か
内見が必用な理由は何でしょうか。当然ながら、それは物件の確認のためです。衛生状態はどうであるか、付いている設備は便利な物かどうかなど。入居者の満足度が上がるかどうかの確認が必要なのです。
しかし、単に「見るだけ」では具体性が乏しくなることもあるので、あまり良くはありません。しっかりと確認事項を挙げて、その必要な理由を覚えるべきです。
そこで、ここでは内見が必用な理由を挙げてみましょう。
仕様の確認のため
内見の大きな理由の1つは「仕様の確認」です。物件の内装、設備など、どの様な物なのかの確認が大切なのです。
と言うのも、物件の仕様によって生活の利便性が決まるため。これは家賃にも大きく関係します。家賃は入居者が物件での生活に納得して支払ってくれる訳なので、家賃を決めるに当たっては、物件の利便性を知らなければならないのです。
また、物件の利便性は売却の際にも大きく関係して来ます。売却の戦略を立てるためにも、仕様を知らなければならないのです。
快適性の確認のため
快適性の確認が必用な理由はいくつかありますが、特に大きい物としては「毎日の生活」をより快適にすることが大切だからです。快適な生活環境が提供出来ないならば、入居者の満足度は上がるはずが無いのです。
さて、快適性のチェックは物件の利便性とは分けて考えた方がベターです。例え設置されている設備が良い物ばかりで利便性が高い物であったとしても、空気や音などの環境が悪ければ、入居者の満足度を上げられないからです。
設置されている装置とは別に、日当たりや悪臭の有無などをチェックすることが大切です。
安全性の確認のため
安全性の確認も非常に大切です。入居者を安心して募集するためには、物件の安全性が確実でなければならないからです。特に昨今の窃盗犯などの侵入犯罪は凶悪になっているため、十分な性能を持たせる必要があります。
ちなみに、安全性には防犯の他にも防災の面もあります。防災設備は普段は使いませんが、人命にも関わる設備。質の高い設備が必用なのです。
周辺環境の確認のため
快適な生活は物件の仕様だけで決まる訳ではありません。周辺の環境も非常に大切なのです。
仮に物件の周囲に学校や商業施設が無かったらどうでしょうか。…その生活は非常に不便な物となるでしょう。学校に通うにしても、買い物をするにしても不便なのは困ります。
また、風紀なども非常に大切です。街が荒れていると快適な生活とは程遠くなってしまうからです。
【投資用物件】内見のチェックポイント1 仕様
内見の際には、最初に建物や設備の仕様を確認しましょう。
ポイントとしては、設備の状態や機能の他にも劣化の具合を見ることも大切。「まだまだ使えるか、それとも壊れそうか」なども見ましょう。
外観・内装
物件を見る時は外観と内装をしっかり見ましょう。外壁はどの様に仕上げてあるのか、内装の雰囲気はどうかなど、確認をしっかりしなければなりません。
と言うのも外観や内装は入居者の第一印象に繋がるためだからです。建物を見た時、室内に入った時に好印象を得ることが出来れば、それだけ契約に結び付きやすくなります。
また、きれいな状態でキープされているならば、不動産管理も良いと判断出来ます。不動産管理が良いことは、物件を長い期間良好な状態を保てます。売却にも有利になるでしょう。
水まわり設備
キッチンやトイレ、浴室などの水まわり設備は毎日の生活に密着しているため、念入りな確認が大切です。これらは生活の利便性にも繋がり、入居者の満足度にもダイレクトに影響します。
また、これらの設備は他物件との差別化を図れる部分。特に今は食洗器やディスポーザーなどの新しいアイテムも登場しています。客付け力の点でも重要なので、綿密にチェックをしましょう。
ドアや窓の建具類
ドアや窓の建具類は開閉がスムーズであるか、隙間が無いか、付いている錠の種類やガラスの仕様などを確認しましょう。
特に窓は熱の出入りの激しい部分なので、部屋の断熱に大きく関係するのです。また、錠の種類によって防犯性なども変わるからです。
そして、見るために必要となるのが知識。内見の前に予習していくことも大切です。
収納
収納は十分な量が確保されているかに加え、使いやすい位置にあるかも確認しなければなりません。そして、扉などの開閉の状況もチェックが必用です。
また、物件にもよりますが床下収納を設置しているケースもあります。床下収納は家財との位置関係が大切なので、適切な位置にあるかを確認しましょう。
尚、チェックの際には寸法を実際に測定することも忘れてはいけません。
電気まわり
電気まわりのチェックポイントは配電盤の仕様やコンセントの数や位置などになります。
特に重要なのがアンペア数のチェック。中古の不動産の場合には今の物件ほどの容量が無い場合も少なくありません。アンペア数の少ないままだと大型の家電製品が、あまり設置出来なくなってしまいます。仮に少ない場合には、容量のアップが可能なのかも併せて確認しましょう。
【投資用物件】内見のチェックポイント2 快適性
快適性の確認も大切。
空気環境や日射などは生活の条件に大きく関係し、入居者の満足度にも直結するからです。
日当たり
日当たりは生活の快適性を考える際には最も大切な点の1つです。
そして、今の夏の暑さを考えるならば「日当たりが良い」のが良いとは限りません。「適切な日射」が求められるのです。
また、日当たりの良過ぎる物件は建物の屋根や外壁なども早くに劣化してしまいます。あくまでも「良いか悪いか」では無く、「適切かどうか」を確認することが大切なのです。
悪臭の有無
悪臭は絶対にあってはならない物。入居者を募集するのにマイナス要因でしかありません。キッチンや浴室などの排水口を念入りに確認しましょう。
また、喫煙者には気が付きにくいかも知れませんが、タバコの臭いも吸わない人によっては嫌な物です。
他にも隠れてペットを飼っている例も無い訳ではありません。臭いが残っていることもあるので、しっかりと確認をしましょう。
カビの有無
カビも厄介な問題。キッチンや浴室など、湿度の高くなる場所には生えやすいので、入念にチェックをしなければなりません。
また、水まわりの部分だけでなく、収納などの湿気のたまりやすい部分にも生えることがあります。入居者の印象を悪くする要因でしか無いので、確認をしっかりとしましょう。
騒音
騒音も良くはありません。窓などをしっかりチェックすることが大切です。
また、上からの水の音や隣の声の響き具合などもチェックポイントとするべきです。人によっては気になる音ですし、1度気になり始めたら不快に思えてしまうからです。
しかも、音によっては対策が難しい場合もあります。内見の時にしっかり確認するに限るのです。
振動
振動も重要な確認事項です。特に道路や鉄道が近い場合には響いて来ます。非常に不快です。
振動は音の問題よりも、ある意味で厄介かも知れません。と言うのも音の場合は防音材を張ることによって緩和が可能だからです。
しかし、振動は物によっては建物全体に襲い掛かる物。対策は難しい場合もあるので、内見の際にはしっかりとチェックしましょう。
【投資用物件】内見のチェックポイント3 安全性
安全な生活も絶対に必要。防犯・防災設備をしっかりと確認しましょう。
ちなみに、これらの設備・装置を確認するためには防災などの知識も必要になります。専門的な物も多くはなりますが、あらかじめ勉強して内見に臨むのがベターです。
玄関ドア
玄関ドアは防犯を考える上で非常に重要な部分です。今は数が減ってはいるものの、ドアはピッキングなどによる不正解錠の被害に晒されて来ました。防犯性の高い錠が付いているかの確認が大切です。
ドアの安全性を確認するには、ドアを不正に破る手段を知っておくのが良いかも知れません。ネットで調べると出て来るので、内見の前にチェックするのがおすすめです。
避難階段
避難階段は災害発生時には重要な部分。確実に使えるかの確認が大切です。
ちなみに、避難階段には煙がまわるのを防ぐ可動式のパネルが付いている場合もあります。その様な装置は安全のために確実に動かなければなりませんので、内見の時にチェックしておかなければなりません。
防火設備
主に防火扉や防火シャッターなどです。これも確実に動かなければなりませんのでチェックが大切です。
ちなみに、防火扉やシャッターには挟まれても大丈夫な様に安全装置の付いている物もあります。安全な避難のためには重要な部分にもなるので、その様な細かい部分までチェックする様にしましょう。
ベランダ部分
ベランダ部分は物干しの場所として使われますが、火災の時などは避難通路としても使われます。避難の際には隣との仕切り板を破って逃げるのですが、あまりにも物があると逃げるのも困難になるので注意が必要です。
また、マンションの場合にはベランダに下の階に逃げるハッチがあります。このハッチが間違い無く使えるかが大きなポイントともなりますので、内見の際にはしっかりとチェックをしましょう。
インターホン類
インターホン類は防犯を考える上で非常に大切です。今の物は機能が多彩ですが、物件にはどの様な物が付いているかの確認はしなければなりません。カメラ付きか、録画が出来るかなど、しっかりと確認しましょう。
【投資用物件】内見のチェックポイント4 周辺環境
内見からは少しズレますが、内見に併せて周辺環境を確認することも大切。これも生活空間に大きく関係し、入居者の満足度にも少なからず影響を与えます。
線路・踏切の有無
線路や踏切が近くにあると安眠が妨害されますし、振動が来るので不快です。しかも貨物などが通っている場合には時間の関係が無く通ります。
また、踏切も厄介。踏切も早朝から深夜まで鳴りますので、安眠が妨害されます。内見の際には一緒に確認をしておきましょう。
大きな道路の有無
大きな道路は騒音や振動の元。やはり厄介です。
道路も時間を選ばず、引っ切り無しに車が通ります。夜間であってもうるさいので、物件の近くにあるかを確認しましょう。
病院・学校の有無
病院や学校の有無の確認も大切です。学校は子供がいる世帯を呼び込む上で有利に働きますし、病院もお年寄りなどには必要だからです。
ちなみに、これらの施設のある地域は一般的に言って、風紀が比較的良好です。便利なだけでなく、静かな生活が送れるのでセールスポイントになります。
避難施設の有無
地震などの災害が発生した場合は安全な場所に逃げることが重要。そのため避難施設が近くにあるかが重要になります。
特に昨今は地震などに加え、水害も深刻になって来ています。早く逃げることが大切なので、近くに避難出来る場所があるかをチェックしておきましょう。
街の風紀
街の風紀も静かな生活を送る上で非常に大切です。周囲に盛り場などがあると週末の夜間などは荒れるので注意が必要です。
また、風紀を考える上で重要なのが、近くに暴力団の事務所やカルト宗教の施設の有無のチェック。内見の時には不動産会社にしっかりと聞き、物件の安全性を確認しましょう。
まとめ
内見の際のチェックポイントを挙げてみました。単に部屋の中を見るだけでなく、様々なチェックポイントがあることが分かったことと思います。
物件の質は入居者の生活の質…言い換えれば満足度に直結します。家賃収入の安定化には入居者の満足度のキープが必用。利回り確保のためにも内見は入念に行いましょう。
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