FPに聞いてみた

サラリーマン必見!不動産投資は副業に出来るのか?

サラリーマン必見!不動産投資は副業に出来るのか?

ネットなどの不動産投資の情報を見てみると「サラリーマンの副業にちょうどいい」「不労所得になる」などの謳い文句を見つけることが出来ます。そこには「生活が楽になった」「小遣いが増えた」などの口コミを見ることもあります。

なるほど、これは耳障りの良い言葉です。この言葉で心を惹かれる人も多いのでしょうが、これは果たして本当なのでしょうか。

「うまい話にはウラがある」とも言います。逆の心配に思う人も多いことでしょう。

そこで、ここでは不動産投資が、誰にでも出来る簡単な副業かを考えたいと思います。

一言で副業と言っても様々なものがあります。良い副業悪い副業をしっかりと見抜く目を持っておかないといけません。今回はサラリーマンの方が副業が出来るのかどうか?を中心にFPの方に聞いてみる事にしました。

サラリーマンが副業をするための条件

まずは一般の会社員が副業をするための条件を挙げてみましょう。

副業をする為には条件がある!?

ただし、仕事をする人の環境や、副業とする仕事の内容によっても異なります。あくまでも「目安」です。

時間的な余裕が無ければ副業は出来ない

まず挙げられるのが時間的な余裕です。

本業の条件にもよりますが、残業が多くて寝る時間も無い様な人は副業が難しくなります。本業の定時が18時で、それから残業が4時間、通勤に1時間掛かって、帰宅するのが23時…の様な立場では、やはり副業を始めるのは簡単ではありません。

もしかすると「時間のやりくりは睡眠時間を削って」と言った人もいるかも知れません。しかし、その場合は体力的な問題も出て来ます。健康的な生活のためにも、睡眠時間くらいは確保した方がベターでしょう。

副業は体力的な余裕が必須

副業には体力的な余裕も必要です。

仮に仕事の内容が頭脳労働であったとしても、やはり体力は欠かせません。そのため、本業で体力を使い尽くすべきでは無いのです。

さて、体力の面から考えるならば、就いている本業にもある程度の条件が発生します。例えば、体力的な負担があまり多くない仕事。帰宅して食事をとり、そして副業に取り掛かる…の様な生活が良いのでしょうが、食事を取ったらすぐに寝る…では、やはり副業は難しいです。

副業を認めていない会社でバレないための工夫

副業を認めている企業は増えてはいるのですが、その様な話の分かる会社は未だに少数派と思われます。そのため、多くの人は隠ぺい工作が必要と思われます。

さて、バレないためには単に仕事の形跡を隠すだけでは無く、税金などの手続きなどにも足跡を残してはならず、そのための工夫もしなければなりません。

この部分は「正直さ」が邪魔になるかも知れず、悪党に徹する場面も出て来るかとも思われます。

ただし、推奨はしません。あくまでも副業を可としている会社の方が行うべきでしょう。

不動産投資を副業にするのなら「しなければならない仕事」

次に、不動産投資の「しなければならない仕事」を考えてみます。

しなければならない仕事

不動産投資の仕事には様々な仕事があります。例えば、物件購入、物件管理、資金管理、入居者対応、物件売却、そして勉強や情報収集など。細かく見ると、意外に多くの仕事があることが分かると思います。当然ながら、副業とする場合でもそれらの仕事は欠かせません。

物件購入

物件購入は不動産投資の中でも最も重要な段階。ハズレくじを引いてはいけません。物件の状態によって利回りが異なりますし、売却のしやすさも違うからです。そのため、時間と手間を惜しむべきでは無く、じっくりと確認しながら探す必要があります。

さて、物件は確かに業者経由で探すことも可能ですが、やはり紹介された物件であっても細部までチェックするのには時間が必要です。また、複数の業者に物件の紹介を依頼した場合には、それだけ多くの物件を調べなければなりません。

そして、物件の周辺地域の確認も手間が掛かります。遠隔地の物件を購入するならば、現地に行くのも時間が必要。場合によっては1日潰すことにもなるでしょう。

ところで、副業の場合には「物件探しの時間があまり取れない」と言うハンディが考えられます。ですから、この人の様に夜間と休日しか動けない人は、時間のやりくりが大変です。

それを考えるならば、副業の立場で良い物件を購入することは、本人の努力以外にも強いクジ運が必要そうです。

物件管理

物件管理は不動産管理会社が請け負ってくれるので、管理会社と契約を結べば基本的には副業でも大丈夫と思われます。

しかし、不動産管理会社に頼むとしても、オーナーの判断が絶対に必要な物もあるので、完全に丸投げと言う訳には行きません。

例えば、不動産管理会社は物件の補修までは面倒を見てくれるかも知れませんが、リフォームの決定までは判断しません。また、リフォームの案も考えてくれるでしょうが、仕様の確認や決済はオーナーの仕事なのです。

いずれにしても物件は完全に放置と言う訳には行きません。重要な判断や決済はオーナーの役目。連絡を取るにしても長い通話は昼休み、そのために昼食をのんびりと…と言う訳には行かないかも知れないのです。

資金管理

資金管理は、副業の立場では可能な物と困難な物が出て来るでしょう。例えば、家賃の集金などの細かい部分は不動産管理会社に依頼が可能。今はネットバンキングで口座の状況が分かるので、簡単な物であれば確認は難しくないからです。

しかし、銀行融資の対策はその様には行かない場合もあります。

不動産投資において銀行融資は非常に大切です。物件購入を筆頭に様々な点で費用が動くから。そして、銀行によっては事業の報告を求めて来るケースもあります。当然ながら、この報告は適当であってはならず、正確で分かりやすく書かなければなりません。

それでは、これらの作業にどれくらいの時間が必要かと言うと、ルーチンワーク的な作業は夜間に出来るかとも思われます。しかし、銀行向けの報告資料は簡単には行きません。休日を割くことにもなり得ます。

入居者対応

入居者対応は副業で基本的には可能です。カギとなるのは不動産管理会社の活用。管理会社も良いところであれば、多くの問題をスムーズに解決してくれることでしょう。

ただし、ハードルとなるのが良い管理会社を見つける点。最初から当たりクジを引けば良いのでしょうが、必ずしも良い会社に会えるとは限らないのです。

さて、管理の理想を追求するならば自分で管理するのもアリかも知れません。物件のメンテナンスから入居者対応まで、自分の理想とする物件の構築も出来得るでしょう。しかし、副業で対応するとなると簡単では無いと思われます。物件にしても入居者にしても、トラブルはいつ発生するか分からないからです。

物件売却

売却は不動産仲介会社に依頼すれば一応は可能です。ですから、副業であったとしても一応は大丈夫でしょう。

しかし、高く売りたい場合、あるいは早く売りたい場合には、少し勝手が違って来るかも知れません。

例えば、依頼する不動産会社を考える場合にも複数の業者に相談をしなければなりません。高く売ろうとする時には、部屋のメンテナンスも必要になることでしょう。また、早く売るためには値引きが必要になるかも知れません。

勉強・情報収集

不動産投資は勉強や情報収集が非常に大切。時間を作って勉強をするべきです。

と言うのも、不動産投資は銀行預金の様に「預ければ利子が付く」の様な性格の物では無いから。家賃収入で成立するビジネスであるため、金融の他にも不動産、建築、法律など多岐に渡る知識が必要なのです。

例えば、物件の資料を見るにしても専門用語を知らなければならず、覚えるためには勉強をしなければなりません。用語が分からなければ、打ち合わせ自体も成立しないかも知れないでしょう。

また、時には勉強会などにも参加する必要が出て来ます。やはり時間は割かなければなりません。

副業で不動産投資をするための便利なツール

ここで、不動産投資を副業とするためのツールを挙げてみましょう。

不動産投資副業をする為のツール

これらは一般的なビジネスツールと重なる物も多いです。

連絡・通信のツール

投資家には様々な連絡が時を選ばずに入って来ます。不動産会社からの連絡だけでなく、銀行からの連絡もあるでしょうし、もしかしたら管理の現場からもダイレクトに来るかも知れません。

その連絡は「メールでもらって後で見る」ことも可能な物もあるでしょうが、すぐに対応しなければならない物も少なくないことでしょう。

当然ながら、そのための連絡・通信ツールは常に携帯しておくべきです。

今は高性能のスマホもありますので、非常に便利になっていますので、ぜひとも持っておきたい物です。ただし、スマホはバッテリーで難点がある場合もバッテリー対策が必要です。

交通手段

不動産投資は交通手段も必要です。業者をまわるのにも必要でしょうし、物件に用事が出来るかも知れません。いずれにしろフットワークの軽さが求められるでしょう。

交通手段としては、電車でも自家用車でも良いのでしょうが、素早い移動が可能な物が望ましいです。ちなみに、都市部と地方では電車のダイヤが違います。公共の交通手段を考えるには、その点まで計算に入れなければならないことを覚えましょう。

タブレット端末もおすすめ

スマホとは別にタブレット端末を持っておくのもおすすめです。

タブレット端末はスマホと機能的に重なる点が多いのですが、画面が大きいので、可能なことが増えます。

例えば、資料を読むのであれば大きい画面の方が便利です。取引先から資料を取り寄せる場合、電子化してもらって受信するのであれば、閲覧はどこでも可能となります。

また、タブレット端末は動画の閲覧も可能。資料に動画を添付してもらえば、より意志の疎通がスムーズになります。

不動産投資は簡単な副業になり得るのか?

それでは、本当に不動産投資は世間で言われる様な「放置していてもカネが入って来るビジネス」なのでしょうか。

不動産投資は簡単な投資と言えるのか?

物件を放置しても家賃は入るか

まず最初に「物件を放置しても家賃は入るか」という問題。…これは「半分アタリで半分ハズレ」くらいが妥当な線だと思われます。

確かに物件が問題なく使え、管理も良い状態で行われれば、入居者も気分良く生活出来るので、問題無く家賃は入って来ることでしょう。この部分は「アタリ」です。

しかし、その様な時であっても不動産情報などは見るべきでしょうし、キャッシュフローの管理などは続けなければなりません。この部分がカネの成る木にはなりません。つまり「ハズレ」です。

いずれにせよ、銀行の預金の様には行きません。あくまでも投資ビジネスなのです。

勉強が必要

不動産投資は勉強が非常に大切です。不動産関連の勉強の他にも建築や財務、法律や保険なども知らなければならないからです。仮にそれらの知識に欠けるならば、しなくても良い損失を被ることにもなります。

そのためにも勉強に時間を割くことも大切。ですから、それだけの勉強が可能な立場であれば、副業とすることも出来るでしょう。

ちなみに、学生の試験の場合には不得意分野は目をつぶることも許されたかも知れません。しかし、社会ではそれは通用しません。…良く確認せずにリフォームさせたら違法建築物になっていた…と言う事態にもなり得ます。「知らなかった」で済まされない事態もあるのです。

不動産投資は簡単な副業か

これらのことから考えると、不動産投資は副業としては成立するとは思われます。良い条件が重なり過ぎればカネは入って来るでしょう。

しかし、「良い条件が重なり過ぎる」ことは現実的ではありません。いずれにせよ、勉強は必要ですし、何等かの形で物件に関わらなければならないからです。やはり「簡単なビジネス」とは言いにくいでしょう。

不動産投資は勧誘の電話で言われる様な上手い話では無く、自分で積極的に動かなければならないビジネスには違いなさそうです。

まとめ

不動産投資を副業にする場合について考えてみました。副業をするにも条件があり、不動産投資をするにも条件があることが分かったことと思います。また、不動産投資には勉強が非常に大切であることも再確認が出来たことでしょう。

これらの条件を考えると、不動産投資を安易に考えるべきでは無く、日頃から勉強を積み、積極的に動かなければなりません。

しかし、そうは言っても副業になり得るのも事実。資金だけでなく、費やせる時間もしっかりと計画を立て、準備万端で始める様にしましょう。

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