「不動産投資って賃貸業だから、何か資格が必要?」
「不動産関係の資格って投資の役に立つ?」
「不動産投資におすすめの資格があるなら、詳しい情報を知りたい」
とお悩みではありませんか。
この記事では「不動産投資の役に立つおすすめの資格」や、「不動産投資に資格が必要ない理由」について詳しく解説します。
さらに「不動産投資で資格を取得するメリットとデメリット」についてもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
不動産投資に資格が必要ないって本当?
実は不動産投資で成功するために資格は必要ありません。
なぜなら資格はある分野に関して一定レベルの専門知識やスキルがあることを証明するものであり、資格がなくても不動産投資を始めることが可能だから。
不動産の売買は大きな金額が必要になるため、不良物件を売る悪質な業者が少なからず存在するのは事実です。
このような悪質な業者の話を鵜呑みにせずに正しい情報の判断をするには、自分で不動産に関する専門知識を勉強して理論武装するのが確実。
無理して資格を取得する必要はありませんが、不動産関係の資格の参考書を利用すれば、専門知識を網羅的に学ぶことができるためおすすめです。
不動産投資の役に立つおすすめの資格
不動産投資の役に立つおすすめの資格を以下の通り順番に解説します。
- 資格①|宅地建物取引士
- 資格②|ファイナンシ/ャルプランナー
- 資格③|賃貸不動産経営管理士
- 資格④|管理業務主任者
- 資格⑤|住宅ローンアドアイザー
- 資格⑥|ホームインスペクター
資格①|宅地建物取引士
宅地建物取引士は通称「宅建(たっけん)」と呼ばれており、不動産売買や賃貸の専門家が取得すべき資格です。
宅建を取得することによって不動産の売買や賃貸の紹介をする際に、一般のお客様に対してより詳しい説明ができるようになります。
不動産投資では、契約時の重要事項説明書(重説)の詳細を理解するのに非常に役に立つでしょう。
不動産の契約書は専門用語や難解な文章が書かれていることが多いですが、自分で内容をしっかり理解することができれば、安心して売買することが可能です。
また仲介業者や取引相手に対して宅建を持っていることをうまくアピールすることで、「この人には下手なことが言えない」と牽制することもできます。
資格②|ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー(通称FP)は、金融・税金・不動産・保険・年金・相続などに関する専門知識を有しており、家計や資産運用のサポートができる資格です。
不動産投資では帳簿のつけ方や、収入と支出を一覧表にして金融資産をシミュレーションするキャッシュフロー表の作り方に関する知識が役に立つでしょう。
具体的には収益物件を購入の際に、キャッシュフロー表を持参して金融機関にうまくアピールすることで、より有利な条件で融資を受けることも可能です。
ファイナンシャルプランナーの資格は、不動産だけではなく、年金や保険などの日常生活の様々なシーンで必要なお金に関する専門知識を網羅的に学ぶことができます。
資格③|賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士とは、アパートやマンションなどの賃貸物件の管理に関する専門知識とスキルを有する資格です。
近年では賃貸物件を管理している不動産業者では、賃貸不動産経営管理士の有資格者の設置が義務化されています。
「物件の借主」に対して、重要事項の説明をするのは宅地建物取引士の業務であり、「物件の貸主(大家)」に対して賃貸トラブル回避のアドバイスをするのが賃貸不動産経営管理士の業務。
具体的には以下のように、入居者が入った後の管理方法や、様々なトラブル対応に関して解決方法がわかるようになります。
(例)
- 賃貸住宅管理業者の登録制度について
- 物件の入退去の規制
- 賃貸管理に関する税金
このように賃貸不動産経営管理士の資格は、不動産投資家として現実的に一番役に立つ資格とも言えます。
資格④|管理業務主任者
管理業務主任者とは、不動産管理会社が管理組合に対して、管理受託契約の重要事項説明や報告を行う仕事をする資格です。
管理業務主任者の資格は、不動産投資において以下のようなメリットがあります。
(例)
- 現在契約している管理会社の「業務の質」がわかるようになる
- 管理業者から送られてくる書類の文言を理解できる
- 修繕積立金などの費用の詳細がわかる
- 管理会社がオーナーにとって不利な運用をしていないかチェックできる
また似たような資格であるマンション管理士と混同されやすいですが、「管理業者側」か「管理組合側」かという点が大きく異なります。
【管理業務主任者】
「管理会社の立場」で管理委託契約に関する重要事項説明や、管理事務報告を行う。
【マンション管理士】
「管理組合の立場」で管理会社と話をしたり意見をまとめたり、コンサルのような役割を行う。
資格⑤|住宅ローンアドアイザー
住宅ローンアドバイザーとは、第三者の立場でアドバイスや情報提供を行う不動産ローンの専門家です。
住宅ローンや不動産投資ローンなど様々な知識を習得することにより、返済シミュレーションの妥当性が理解できるようになるでしょう。
不動産投資においては、様々なローンの返済シミュレーションを比較することによって、最も合理的なローンの組み方を判断できるようになります。
資格⑥|ホームインスペクター(住宅診断士)
ホームインスペクター(住宅診断士)とは、建物の劣化や修繕が必要な箇所をリサーチし、建物としての資産価値をアドバイスできる資格です。
建物の構造を建築関係の仕事をしている方々と同レベルまで学習するため、不動産投資において中古住宅の欠陥を見抜けるようになることが期待できます。
(具体例)
- あとどれくらい建物が持つのかを予測できる
- 建物の劣化の判断や診断をする具体的な手法がわかる
- 大規模修繕が必要なタイミング、適切なコストの見積もりができる
- 今起きている建物の不具合は何が原因なのかを的確に判断できる
- 現場で物件を見ることによって修繕リスクを予測できる
このようにホームインスペクター(住宅診断士)は物件の現状をよく把握し、的確に建物のメンテナンスを行いたい方にはおすすめの資格です。
不動産投資で資格を取得するメリット
不動産に関する資格を取得するメリットを以下の通り順番に解説します。
- メリット①|不動産の専門知識を網羅的に学ぶことができる
- メリット②|交渉力アップに役に立つ
- メリット③|日常生活でプラスになる
メリット①|不動産の専門知識を網羅的に学ぶことができる
不動産に関する資格を取得する最大のメリットは、専門知識を網羅的に学習できる点です。
なぜなら不動産投資の資格の教材は、素人でも理解できるように体系的かつわかりやすく情報が整理されているから。
例えば宅建の参考書で学習する場合、宅建業法・不動産に関する法律・権利関係などが各カテゴリーごとに綺麗に整理されているため、どのジャンルからでも勉強を始めることができます。
さらに参考書で専門知識のインプット、問題集でアウトプットを繰り返すことによって、具体的な事例を通して専門知識をより深く学習することが可能です。
メリット②|交渉力アップに役に立つ
不動産に関する資格を取得しておくことによって、不動産業者や金融機関との商談において交渉力アップが期待できます。
なぜなら商談や契約書の難解な専門用語を理解することができ、自分にとって不利な条件を訂正したり、値切りの交渉をしやすくなったりできるから。
例えば「契約書の特約」は注意が必要であり、「自分にとって不利なことは記載されているが、有利なことは書いていない」ということがよくあります。
さらに土地と建物の相場のリサーチや、実質利回りのシミュレーションができるようになることでうまく金融機関にプレゼンができるため、より有利な条件で融資が通りやすくなることが期待できるでしょう。
メリット③|日常生活でプラスになる
不動産関係の資格を取得することによって、不動産投資以外でも日常生活でプラスになります。
なぜならマイホームを購入する際のローン返済や、将来の資金計画を立てるのに役に立つ専門知識を学習できるから。
例えば宅地建物取引士やファイナンシャルプランナーの勉強をしておけば、住宅ローンの返済方法や税金に関する知識を利用して、より現実的な返済シミュレーションをすることが可能です。
またファイナンシャルプランナーの勉強でキャッシュフロー表の知識を勉強しておくことで、子供の教育資金や自分の老後資金の具体的な計画を立てることもできます。
このように宅地建物取引士やファイナンシャルプランナーなどの資格を勉強しておくことによって、不動産投資以外にも日常生活で様々なプラスになることが期待できるでしょう。
不動産投資で資格を取得するデメリット
不動産投資で資格を取得するデメリットとして以下の2つの事例を紹介します。
- デメリット①|時間と労力が必要
- デメリット②|資格取得をゴールにしない
デメリット①|時間と労力が必要
不動産関係の資格を取得するには、かなりの時間と労力を費やす必要があります。
なぜなら宅地建物取引士を取得する場合、素人がゼロから学習を始めると平均して300〜350時間ほどの勉強量が必要とされているから。
(参考)ユーキャン
https://www.u-can.co.jp/%E5%AE%85%E5%BB%BA/column/column04.html
つまり1日あたり2時間を目標として勉強すると、約5ヶ月が必要であるため、長期的な学習計画と継続が必要。
宅地建物取引士は難易度が高い資格の代表例であり、合格率は平均すると15〜17%と低いため、過去問題の傾向を参考にして優先順位をつけて学習するのがおすすめです。
デメリット②|資格取得をゴールにしない
不動産投資の資格取得をゴールにしないように注意が必要です。
なぜなら不動産の専門資格を持っていたとしても、不動産投資で必ず成功するわけではないから。
不動産投資において重要なのは難関資格を取得することではなく、費用対効果の良い収益物件を購入して、長期で安定的に家賃収入を得ることです。
資格はあくまでも専門知識やスキルを証明するものであり、勉強した知識を使って優良物件をリサーチしたり、商談で有利な交渉をしたりすることによって初めて役に立ちます。
せっかく難しい資格を取得したとしても、不動産投資で失敗してしまったら本末転倒であるため、目的と手段が逆にならないように注意しましょう。
不動産の資格を一つも持っていなくても、不動産投資で成功している投資家は実際にたくさんいます。
不動産投資で資格を取得する効率的な勉強方法
不動産投資で資格を取得するために、おすすめの効率的な勉強方法を紹介します。
- 方法①|ブログやネットの情報をリサーチ
- 方法②|専門の参考書と問題集で独学
- 方法③|資格の専門学校
方法①|ブログやネットの情報をリサーチ
まずはブログやネットで取得できる情報を広くリサーチするのがおすすめです。
なぜなら無料で情報を得ることが可能であり、自分にとって必要な知識と不要な知識を判別できるから。
例えばGoogleの検索窓に、「宅建 無料 勉強」と入力して検索すると、無料で学習できるサイトがヒットします。
(参考例)
- 資格を取得することで得られるメリットや知識
- 不動産の専門知識がどんな役に立つのか?
- 具体的な学習内容、学習時間の目安、試験の難易度など
まずは無料で得られる情報を徹底的にリサーチして、この資格を勉強したらどんなメリットがあるのか全体像を把握するのがおすすめです。
方法②|専門の参考書と問題集で独学
ネットの情報で資格取得の全体像を把握したら、次は専門の参考書と問題集で独学するのがおすすめです。
なぜならいきなり大金を支払って資格の専門学校に通ってしまうと、途中で挫折してしまった時にもったいないから。
まずは図やイラストが豊富でわかりやすい初心者向けの参考書を数回読み、次に問題集を解いてどんどんアウトプットしていきます。
3回ほど問題集を繰り返し解けば自分の苦手な分野がわかってくるため、苦手な分野を重点的に復習して試験に備えましょう。
方法③|資格の専門学校
どうしても独学では勉強が進まない方は、資格の専門学校がおすすめです。
なぜなら家だとダラけてしまう方も、専門学校であれば強制的に学習することができるから。
例えば自分で資格の勉強をする場合、勉強時間の確保・新しい知識の理解とインプット・問題集を解いてアウトプットを全て自己管理するため、なかなかモチベーションが続きにくいでしょう。
その一方で資格の専門学校であれば、強制的にスケジュールを組んで学習することが可能であり、わからないことがあったらすぐに講師に確認できるメリットがあります。
独学では勉強が進まず、お金をかけてでも真剣に不動産の勉強をしたい方は、資格の専門学校に通うのがおすすめです。
まとめ
この記事では「不動産投資の役に立つおすすめの資格」や、「不動産投資に資格が必要ない理由」について詳しく解説しました。
不動産関係の参考書を使って勉強すれば、専門知識を網羅的に学習することが可能であるため、不動産投資に役に立つことが期待できます。
さらに不動産の専門知識を学習することによって、契約書や商談の詳細を自分で理解できるようになるため、交渉力アップも十分可能です。
しかし、不動産の資格はあくまでも専門知識やスキルを証明するものであり、資格を持っていたとしても不動産投資で必ず成功できるわけではありません。
不動産投資で大事なのは資格を取得することではなく、費用対効果の良い収益物件を購入して長期的に家賃収入を得ることであることを忘れないようにしましょう。
これから不動産の資格取得を目指す方は、「ネットで無料情報をリサーチすること」から始めてみてはいかがでしょうか。
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