「老後のお金が不安で投資始めたいんだけど、つみたてNISAはどうかな?」
「つみたてNISAを始めるなら、どこの証券会社や銀行がいいのかな。」
近年、日本国内は人口減少や少子高齢化により老後の家計破綻を不安に感じて、若いうちから資産形成を開始する人が増えています。
また株式市場がリーマンショック以降、株価が大きく値上がりしたことで国内外を問わず株式投資の売却益を目的に投資を始める投資家が増えたと話題になっています。
ですが投資に慣れていない初心者の方には、投資に関するリスクに疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
そんな投資初心者の方におすすめしたいのが「つみたてNISA」です。
大きな利益を短期で稼ぐ値動きの激しい投資方法ではなく、投資のリスクを下げてゆっくりと資産形成できるメリットがあるからです。
この記事ではつみたてNISAが初心者におすすめの理由や、おすすめの証券会社・ファンドなどを詳しく解説します。
是非、最後までお読みください。
もくじ
つみたてNISAが初心者におすすめの理由
「つみたてNISA」とは2018年1月に始まった、非課税で投資ができる制度の事です。
だれにでも利用できる制度で、2021年12月の段階で約518万口座が開設されています。
それではつみたてNISAが初心者におすすめの理由を4つ解説。
理由①小額から始められる
個別の企業株を購入しようとすると、数万円から数十万円の資金を用意する必要があります。
いきなり大きな金額で投資を始めると、株価が暴落した時に大きな損害を抱えてしまう可能性があります。
その点、つみたてNISAは年間40万円を上限に、毎月自分で自由に積立額を設定でき、資金の少ない人でも、自分が投資できる金額の中で続けられるメリットがあります。
途中で金額を変更することもできるので、そのときの生活状況に合わせて柔軟に投資を続けられます。
理由②毎月コツコツ自動積立で手間がかからない
株取引というと日々の経済ニュースに目を通したり、株価の値動きをチェックしていなければいけないイメージがあるかもしれません。
そういったイメージがあると、株式投資は「自分には経済のことが分からないから」「株価の動きをチェックするのが大変そう」と敬遠してしまうと思います。
その点、つみたてNISAは毎月決まった日にちに自動で取引が完了するため、株価をチェックする必要がありません。
自分で購入金額とファンドを決めておくだけで、あとは基本的に手間がかかりません。
また個別の企業に投資するのではなく、つみたてNISAは複数の企業に分散投資するため、企業研究する必要も無いのです。
理由③手数料が安いファンドが多い
証券会社や銀行で購入できるファンドには、投資リスクの高い初心者には不向きなファンドが多く存在しています。
特にレバレッジ型ファンドと呼ばれる、株価の値動きに対して数倍のレバレッジをかけて運用成績に影響が出るファンドもあります。
2022年以降の不安定な株式市場の値動きで、大きな損害を出す投資家が現れて話題となりました。
そういった特殊なファンドでは短期間に大きな利益を得られる可能性がありますが、高い手数料がかかります。
一方で、つみたてNISAで購入できるファンドは、国が長期の資産形成に向いたファンドを選定しています。
そのため投資リスクが高く、手数料が高いファンドは購入することができません。
投資初心者でも安心してファンドを選ぶことが可能です。
理由④長期投資で投資リスクが下がる
株式投資では何年かに一度の確率で、大きな暴落に見舞われることがあります。
もし一度に大半の資金を投資した後に暴落が起きると、株価が回復するまで長期間にわたりダメージを抱えてしまいます。
投資初心者は特に損失を抱えることに慣れていないため、精神的なショックで私生活にまで影響を及ぼす可能性があります。
最悪のケースは株価がもっとも下がったところで売ってしまい、投資を諦めてしまう場合です。
ですがつみたてNISAであれば、毎月コツコツと定額を投資していくため、一度に大きな損失が発生しにくいメリットがあります。
また株式市場はときに暴落することもありますが、長期間で見れば右肩上がりに成長しています。
特に米国株の代表的な株式指数「S&P500」では、過去のどの時点で投資を開始しても、20年以上長期で保有し続ければ必ず利益を得られた歴史があります。
つみたてNISAにおすすめの証券会社
つみたてNISAを始めるためには、まず証券会社で口座を開設する必要があります。
証券会社を選ぶときは取扱商品が多く、情報量が多くて使いやすいかを基準に選ぶとよいです。
ここではおすすめの証券会社を紹介します。
おすすめSBI証券
SBI証券はネット証券で口座開設数1位の実績を持っています。
つみたてNISAの取扱商品数も業界最大の規模です。
さらにSBI証券でしか購入できない「SBI・バンガード・S&P500」などのファンドもあります。
つみたてNISA以外の投資商品も豊富に揃っているので、投資を始めたいならSBI証券で口座開設しておくことをおすすめします。
(SBI証券のつみたてNISA)
- 取扱商品:179本
- 最低投資金額:100円
- 手数料:0円(買付手数料・口座開設料・口座管理料)
- 投資タイミング:毎月・毎週・毎日
- ポイント:クレジットカード(三井住友カード)で最大2%分のVポイント付与
おすすめ楽天証券
楽天証券はネット証券で口座開設数2位の証券会社で、新規口座開設数で見るとSBI証券を上回る勢いです。
その理由はつみたてNISAや投資信託の積み立てで、楽天ポイントが貯められることが理由として考えられます。
また投資信託を自動積立すると楽天市場で買い物をするときに、獲得できる楽天ポイントが増えるメリットがあります。
(楽天証券のつみたてNISA)
- 取扱商品:181本
- 最低投資金額:100円
- 手数料:0円(買付手数料・口座開設料・口座管理料)
- 投資タイミング:毎月
- ポイント:クレジットカード(楽天カード)で積立額の1%ポイント付与
番外編auカブコム証券
2019年12月にカブドットコム証券から「auカブコム証券」に社名を改名し、auグループの証券会社として誕生しました。
取扱証券が多く「FUND DRESS(ファンドドレス)」という独自のツールで、直感的にファンドを選ぶことができます。
つみたてNISAを自分で選ぶのが大変という人にはおすすめです。
(auカブコム証券のつみたてNISA)
- 取扱商品:171本
- 最低投資金額:100円
- 手数料:0円(買付手数料・口座開設料・口座管理料)
- 投資タイミング:毎月
番外編マネックス証券
マネックス証券といえば外国株取引が豊富な証券会社として有名ですが、つみたてNISAにも対応しています。
「定期自動入金サービス」という独自サービスが無料で利用できて、毎月1回自動で証券会社に入金することができます。
つみたてNISAは証券口座に必要なお金が貯まっていないと、注文が失効してしまうので、それを防止することができます。
(マネックス証券のつみたてNISA)
- 取扱商品:151本
- 最低投資金額:100円
- 手数料:0円(買付手数料・口座開設料・口座管理料)
- 投資タイミング:毎月
- ポイント:保有額に応じて「マネックスポイント」が貯まる
番外編LINE証券
スマホに特化したネット型証券で、20代や30代の若年層に人気の証券会社です。
簡単操作で初心者にわかりやすいアプリを用意しいて、気軽に始めやすい特徴があります。
口座開設が簡単でスマホで身分証明書と顔写真を撮影するだけで、最短で翌日から取引が可能です。
その他にもLINEポイントを投資信託の購入に利用できるメリットがあります。
つみたてNISAで利用できる投資信託は9本と少ないのですが、信託報酬が低く人気の「eMAXIS Slimシリーズ」を利用できます。
(LINE証券のつみたてNISA)
- 取扱商品:9本
- 最低投資金額:1000円
- 手数料:0円(買付手数料・口座開設料・口座管理料)
- 投資タイミング:毎月
- ポイント:LINEポイントを投資信託購入に利用できる
つみたてNISAにおすすめのファンド
つみたてNISAのファンドを選ぶならインデックスファンドがおすすめです。
アクティブファンドに比べて値動きが小さく、調べる手間がかからないためです。
インデックスファンドの中でも人気があり、管理費が低いファンドをいくつか紹介します。
①eMAXIS Slimシリーズ
eMAXIS Slimシリーズは投信ブロガーが選ぶ「Fund of the Year 2021」を受賞した人気のインデックスファンドです。
2014年にNISAが開始されてから8年間で純資産総額は80倍に成長しています。
国内・海外株式、債券、不動産(リート)に広く展開していて、どのファンドも管理費が他社と比べて低水準に設定されています。
(各ファンドの管理費)
- eMAXIS Slim国内株式(TOPIX):0.154%
- eMAXIS Slim先進国株式:0.1023%
- eMAXIS Slim米国株式:0.0968%
- eMAXIS Slim全世界株式:0.1144%
- eMAXIS Slim新興国株式:0.187%
その他にバランスファンドと呼ばれるファンドが設定されている特徴があります。
バランスファンドは国内外の株式や債券、不動産(リート)にバランスよく分散投資しているファンドです。
そのためわざわざ株式・債権・不動産(リート)で別々のファンドを購入する必要がありません。
このブログで紹介したSBI証券、楽天証券、auカブコム証券、マネックス証券、LINE証券など多くの証券会社・金融機関で購入可能です。
②楽天インデックス・ファンドシリーズ
「楽天インデックファンド」シリーズは楽天投信投資顧問が運用しているインデックファンドです。
中でも人気を集めているのが「楽天・全米株式インデックスファンド」です。
投資初心からベテランまでおすすめのファンドです。
米国株を広くカバーする「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」という株式指数に連動しており、米国の4,000を超える企業に分散投資が可能です。
これだけの規模の分散投資が1本で可能なのに関わらず、信託報酬は0.162%と安く設定されています。
その他にも全世界株式に投資ができる「楽天・全世界株式インデックスファンド」は、全世界の市場時価総額98%をカバーしたファンドです。
全世界の8,800を超える企業に分散投資ができて、信託報酬は0.132%と安く設定されています。
SBIインデックス・ファンドシリーズ
SBI証券が設定しているインデックファンドシリーズは「SBIV・シリーズ」と呼ばれていて、米国株や全世界株に連動するファンドが用意されています。
米国株投資を考えるなら、信託報酬が特に低いファンドが設定されています。
米国株だけでも3種類のインデックスファンドを選ぶことが可能です。
(SBIV・シリーズで購入できるファンド)
- SBI・V・S%P500:信託報酬0.0938% 【米国市場の代表的な500社に分散投資できる】
- SBI・V・全米株式:信託報酬0.0938%【米国市場のほぼ100%をカバーしたファンド】
- SBI・V・米国高配当株式信託報酬0.1238%【米国市場の中でも高配当利回り企業を集めて投資できる】
- SBI・V・全世界株式:信託報酬0.1338%【全世界の小型から大型株まで網羅したファンド】
たわらノーロードシリーズ
たわらノーロードシリーズは、国内有数の資産運用会社「アセットマネジメントOne」のファンドシリーズです。
みずほフィナンシャルグループと第一生命ホールディングスが出資しており、運用資産残高は約52兆円にのぼります。
公的や個人向けのインデックスファンド運用に豊富な経験を持っています。
信託報酬は業界水準と比べて低水準で、信頼できる運営会社で購入を考えるならおすすめのインデックスファンドです。
(たわらノーロードシリーズで購入できるファンド)
- 国内株式:日経225、TOPIX
- 先進国株式(NYダウ、先進国株式)
- 新興国株式
- 全世界株式
- 国内債券、先進国債券
- 国内リート、海外リート
- バランスファンド
まとめ
ここまでつみたてNISAにおすすめの証券会社、ファンドの選び方について解説してきました。
つみたてNISAは小額から始められて、毎月コツコツと分散投資できるので投資初心者におすすめの投資方法です。
また株価が上がった時に売却益が出ると通常は20%の税金がかかりますが、つみたてNISAを利用していると税金がかからないメリットがあります。
20年間という長期間利用できる点も、株式市場の成長に合わせて利益を伸ばせるメリットがあり、老後の資産形成に向けて有効な投資方法といえます。
自分に合う証券会社とファンドを選択して、少しずつ資産形成を開始してみてはいかがでしょうか?
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